インタプリタかなくぎ流

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トラムで語学をたしなめられる

きのう東急世田谷線のトラムに乗っていて、スマートフォンでDuolingoをやっていたら、車掌さんが近づいてきて声をかけられました。「あの……あっ、何か学んでらっしゃるんですね。あっ、電話じゃなくて?」「は?」一瞬、何を言われているのか理解できませんでした。私が「電話じゃないです」と言ったら「はい、どうも」と戻って行かれましたが、そうか、私がトラム内で電話をかけていると思ったのですね。

ご存知のように、Duolingoのレッスンには何回かに一回、聞こえてくる英語をリピートするというタスクが出てきます。そんなとき私はスマートフォンのマイクに自分の口を近づけて、声を出さずに「ささやき声」で音声入力しています。電車の走行音でほとんど周囲には聞こえないはずですが、私が時折スマートフォンを口元に持っていくのを車掌さんが見とがめたというわけです。

車内は椅子席がほぼ埋まり、ちらほらと乗客が立っているくらいの混み具合でした。私はトラムが駅についた際に開くのと反対側の乗車口に立っていましたが、車掌さんの位置からよく見えたのでしょう。そして、車掌さんが私を見とがめたのは、私がマスクをしていなかったからかもしれません。

私は現在、暮らしのほぼすべてのシチュエーションでマスクをしていません。ただしラッシュアワーの電車に乗るときには使えるよう、いつもマスクをカバンに潜ませています。昨日はそこまでの混み具合ではなかったのでマスクをしていませんでしたが、「個人の判断で」と言われながらもやはりこういうプレッシャーは感じざるを得ないんだなあ。

電車内でDuolingoを使うときは、スピーキング問題は出ないように設定をしておきますか……車掌さんもお仕事ですから仕方がないとは思いますが、ちょっと息苦しさを感じました。


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