インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

痩せる結果になっちゃってた

BMIという指数があります。「ボディマス指数(Body Mass Index)」の略称で、体重と身長を使って肥満度をはかる指数として、毎年の健康診断などでもおなじみの数値です。

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私は現在このBMIが25を超えており、健康診断では「肥満(1度)」と判定されます。私の身長からすると、標準値から10kg近くも体重オーバーですよと。5年ほど前はほぼ標準体重でしたが、そこから現在までにこれだけ増えたことになります。

体重が増えたのは、5年ほど前から肩こりと腰痛の予防を目的にジムへ通うようになったからです。最初は体幹を鍛えるトレーニングだけでしたが、そののち筋トレにも取り組むようになりました。筋トレがおもしろくなると欲が出て、還暦までにベンチプレス100kg(を挙げる)という目標を立てました。

でも、このベンチプレス、ある程度までの重量に来ると、その先なかなか数字が上がりません。これはもう物理的に身体を大きくするしかない……というわけで積極的に食べるようになり、筋肉がつくに従って体重も増え、いまに至っています。いまでは肩こりは全くなくなり、腰痛も少なくともかつてのようにQOLが下がるほどのものはなくなりました。

つまり健康的・かつ意識的に太って(筋肉をつけて)きたわけです。だからBMIさんに「肥満!」と言われる筋合いはないのです。聞くところによると、たいがいのアスリートは健康診断で肥満判定されるのだとか。BMIという指標がちょっと大雑把すぎるんですね。そして、私のいまの小さな悩みはむしろ体重がいっこうに増えないことです。

積極的に食べているとはいえ、もうこの年齢ですから以前のように暴飲暴食はしたくともできません。もちろん健康のために筋トレをしているのですから、食事で健康を損なってしまっては本末転倒です。お酒はやめてしまいましたし、そもそも中高年に至って食事の量が格段に減っているのです。すぐに満腹になっちゃう。

はやり歳相応ってところをわきまえ、これ以上身体を大きくするのは諦めるべきかしら、とパーソナルトレーニングのトレーナーさんに相談してみたら、「ああ、それはおそらく『ダイエット』になっているんでしょうね」と言われました。

私の場合、ジムでトレーニングをするのは出勤前の早朝です。朝食はきちんと食べていますが、ヨーグルトにシリアル、バナナ一本程度。トレーナーさんによれば、起床時は一日のうちでもいちばん空腹になっている時で、そこで筋トレをすると身体は脂肪やタンパク質を燃焼させようとするので、朝ごはんをかなり食べておかないと、筋肥大が起きにくくなると。

つまり、私のように早朝にかなり強めの筋トレを毎日やっているのにヨーグルトにシリアル程度の軽い朝ごはんしか食べていないのでは、むしろダイエットの効果が出てしまうということなんですね。筋トレでダイエットという話は聞いたことがありましたが、私ははからずも(自分では特に望んでいないのに)その状態になっていたということです。万事不如意ですねえ。