インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

誹謗中傷をめぐって

ネット上での誹謗中傷に関して、能楽師の安田登氏が書かれていたツイートが目に止まりました。

ああ、本当にそのとおりですねえ……。必要以上に人間関係を広げない、言い換えれば世の中には「ご縁」のある人とない人がいることをわきまえるというの、心穏やかに暮らすための「生活の知恵」だと思います。

そしてまた、世の中には「ためにする」反対意見や議論をふっかけてくる方がいるものですが、そういった方にはにっこり笑って「そうですね」。これでいいんですね。人生は短いのですから、ましてや私のような中高年に残された時間は少ないのですから。

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https://www.irasutoya.com/2016/05/blog-post_164.html

誹謗中傷に関してはもうひとつ、これもいつもツイートを拝見しているエッセイストで翻訳家の渡辺由佳里氏の記事も心に響きました。

cakes.mu

「歳をとると、いろんなことから解放されて楽になる」、「この歳になると自分の人生は自分のものだとわかるようになる」。本当にそうですね。私は(自分で書くのも何ですけど)けっこう生真面目に物事を考えてしまうところがあって、これまではそういう生真面目な思考と現実との折り合いに悩むことも多かったのです。

でもだんだん「ずぼら」でいいんだ、物事の整合性にこだわったり、無謬性にこだわったりしなくていいんだ、というか、それは元々無理筋の要求なんだということが分かるようになりました。そうしたら、もともと自分に備わっていた「ずぼら」な部分があたらめて顕在化してきて家族に怒られたりしていますけど。

嫌なものはスルーして、自分の人生は自分のものと大切にする。これ、一歩間違うと頑迷な「ジジイ」へ一直線のような気もしますけど、そこをうまく避けながら渡辺氏のおっしゃるような「楽しく生きる年寄り」になりたいと思います。