インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

Duolingoの英語メニューが急に変わった

言語学習アプリのDuolingo、今のところ私は「日本語で学ぶ英語」と「英語で学ぶフィンランド語」のふたつを毎日隙間時間に取り組んでいます。このアプリ、特に英語はいろいろなコンテンツがあって飽きず、サボってあまり学習しないでいると「リーグ」落ちになってしまう(しかも再度上のリーグに戻るのはけっこうたいへん)ので、毎日コンスタントに学ぶ習慣が身につきます。なかなか上手くできているのです。

英語の方はすでに全コンテンツを学び終えて「コンプリート」してしまい、あとはもう復習するくらいしかないので少々つまらないなと思っていたら、二週間ほど前に突然画面がリニューアルされて、新しいコンテンツが増えました。ただ、それまでは受動態や過去完了形など比較的難しい(私にとっては)内容がそろっていたのに、リニューアル後は明らかに難易度が下がったように思えます。文法事項によるカテゴライズが少なくなり、そのかわりさまざまなテーマごとに語彙を増やす方向になったようです。

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これはいったいどういうことなのかと、Duolingoのサポートページ(ヘルプセンター)を見に行くと「私のコースが変わったのはなぜですか?」という質問項目がありました。

コースのアップデートでは、どのような改善が行われるのですか?


1. コンテンツの追加:私たちの目標は、あなたが学習中の言語をCEFR(英語表記のブログ記事)のB2レベルまで教えることです。そのため、あなたをB2レベルに近づけるためにコンテンツを追加したのかもしれません。


2. 既存のコンテンツの調整:私たちは、どのようにすれば最も効果的に教えることができるかを確認するために常に実験を行っています。そのため、みなさんがより効果的に、より全面的に学べるようにコンテンツを調整してコースを更新している可能性があります。


3. 全く新しいコンテンツの作成:私たちは、すべてのコースをCEFRの基準に合わせたいと考えています。そのため、コースの内容を全面的に変更して、教える内容と教える時期を改善し、適切な内容を適切なタイミングで学べるようにすることもあります。

https://support.duolingo.com/hc/ja/articles/360055757612-%E7%A7%81%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%8C%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B-

CEFRのB2レベルとは「ガイドライン」ではこのように位置づけられているそうです。

CEFR ガイドラインによると、英語のB2レベルの人は:


自分の専門分野での技術的な議論を含め、その話題が具体的でも抽象的でも、複雑な文章の主旨を理解できる。


ある程度流暢に、自然に相手とやりとりができ、無理なくネイティブスピーカーと通常の対話ができる。


幅広い話題に対して明確で詳細な文章が作れ、複数の選択肢の長所や短所を挙げながら時事問題に対する自分の意見を述べられる。
https://www.efset.org/ja/cefr/b2/

う〜ん、これはどうかなあ。少なくとも私は、いまの自分の英語がこのようなレベルに達しているとはとても思えませんし、新しくなったDuolingoの英語コンテンツもそれよりははるかに易しいものばかりだと思います。

しかも、新しくなってからも毎日取り組んでいますが、以前よりも明らかに同じような文章(単語を入れ替えた程度)の反復が多くなりました。利用されている方はご存じだと思いますが、1レッスン20問出題されるうちの15問くらいが、ほとんど同じような文章だったりすることもあるのです。これではあまりに単調です。それでせっかくアプリも有償版にして2000日近く継続してきたDuolingoはもう「卒業」かな、とも思ったのですが、そこでちょっと思い直しました。

確かにDuolingoでは同じような文章を手を変え品を変え繰り返して入力させられます。でもそのおかげで英語の語順の感覚はかなり身体に入ってきたような気がします。中国語も似たようなところがありますが、日本語とはかなり異なる「まずは主語、そして動詞を明らかにし、それを先に出す!」という感覚が身につきました。出題されると同時にぱっと英文が脳内に響くようになったのです。

またフィンランド語も平行して英語を使って学んでいるため、英語が出た瞬間に日本語ではなくフィンランド語の単語が頭に響くこともあります。母語である日本語をまったく介することなく、第二言語、第三言語が頭の中を飛び交うというのは、とてもエキサイティングで一種の快感に近い感覚を覚えます。私は朝の通勤電車で主に取り組んでいますが、ちょっとけだるい感覚の頭が、明らかにどんどんスッキリしてくるのがわかるのです。

というわけでDuolingo、もう少し継続してみようと思っています。①一番上の「ダイヤモンドリーグ」に残留し続ける、②有償版の年会費以外の課金は行わない、をマイルールとしながら、これからも。