インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

必ず誰かを救う

厚生労働省が提供している、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」スマホに入れました。Bluetoothを使ってアプリ利用者同士の接触を記録し、接触者から陽性者が出た場合にお知らせしてくれるというものです。

www.mhlw.go.jp
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諸外国でも同様のアプリの利用は進められていますが、行動の監視につながるなどプライバシーが守られるのかに疑念があり、またこうしたアプリを悪用した偽のメッセージが送られるなどのネガティブな報道にも接していたので、私はこれまで利用してきませんでした。だいたい、公文書の改竄や隠滅など数々の悪行が明るみに出ているこの政府に、あまり信用など置けないなと思って。

ただ、ネットでこんな声に接して、考えを変えました。「必ず誰かを救うし、その誰かは僕や家族かもしれない」。確かに、国内の新型コロナウイルス感染者数がまた増え出し、自分の周囲でも感染者が次々に出ている状況で、自分が感染者になる可能性、あるいは感染して人にうつす可能性は、決して低いとは言えなくなってきました。そんな中で、少しでも誰かの役に立つことであれば何でもやればいいと思ったのです。マスクをするのだって、自分のためでもあるけれど、誰かのためでもある。それと同じで一人ひとりの自覚が何より必要じゃないかと。

考えてみれば、私の日々の行動など、特に隠すようなことでもありません。別に怪しげな場所にも行かないし、お天道様に恥じるような行為をしているわけでもありません。もとより、Googleを始めとするネットの諸サービスを日々利用しまくっていて、私の住所から職場から電話番号から、年齡、収入、趣味、健康状態、行動履歴、はては思想信条や個人の性癖のたぐいまで、おそらく遠く離れた実家の家族よりも詳細に知られているはず。「通常の社会生活でしないことはネットでもしない」というポリシーの元、このブログもSNSも全部実名で利用していますし。

そんな取るに足らないじぶんのプライバシーより、感染予防のほうが大切だと思ったのです。……って、やっぱり、プライバシーが暴かれるの前提で、まったく厚生労働省を信用していませんが。ともあれ、厚生労働省の説明では、個人情報の収集は行わず、他社との接近情報は自分のスマホにのみ記録され、かつ14日後には「無効になる」とのことです。「無効になる」ってのは「削除される」とは違うから、なんか怪しいですけどね(やっぱり信用してない)。

このアプリは、自分の接触者から陽性者が出た場合にお知らせしてくれるのと同時に、万一自分が陽性者になった場合は自発的に通知することになっています。私との接触情報が、いろいろな方に届くわけです。これは確かに「必ず誰かを救う」。私はお金や善意は「天下の周りもの」だと思っていますが、このアプリも要はそんな感じで受け入れようと思ったのでした。