インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

マスクを外した春の到来がうれしい

東京では早くも桜が開花して、ようやく春がやってきました。今年の冬は、少なくとも東京は例年に比べて特別に気温が低いということもなかったようですし、雪もほとんど降らなかったくらいですが、個人的にはかなり寒さがこたえた冬でした。自己暗示にかかりそうだからあまり考えたくないですけど、やはりこれも年齢のせいなのかもしれません。とにもかくにも春の到来が本当にうれしいです。

もうひとつうれしいのは、今週から新型コロナウイルス感染症に関する政府の基本対処方針が変更されたことです。私自身は政府の方針以前にもうずいぶん前から往来でのマスクは着けない生活になっていますが、それでも人並みに他人の視線は気になる典型的日本人なので、よりいっそう「大手を振って」往来を歩けるのは素直に喜ばしいです。

厚生労働省のウェブサイトによれば「これまで屋外は原則不要、屋内では原則着用としていましたが、令和5年3月13日からマスク着用は個人の判断が基本となります」だって。どこまでも責任を取りたくない姿勢がにじみ出ていますが、これがこの国の国度、国柄(ひいては私たちの国民性)なのです。ここは精一杯の姿勢を評価すべきところなのでしょう。自分で言うのもなんですけど、年をとって私もずいぶん丸くなってきました。


https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001067758.pdf

それでも往来で観察していると、まだまだマスクを外している方は少ないです。私はかなり早朝の時間帯に都心へ電車で出てきていますが、早朝の空いている電車内でもマスクを外している方はかなり少数派です。それでも上掲の方針が出たことで、少なくともこれからは私の姿を認めるや奮然と席を立って遠くに行ってしまうような方(これまでに何人か遭遇しました)にも出会わなくなるだろうなと小さな安心感をかみしめています。

いまのこの時期、花粉症などでマスクが手放せない方も多いでしょうし、私自身が「逆マスク警察」(?)にならないように気をつけたいと思います。マスクを着けるも外すも完全に個人の自由。三年ぶりにこういう気持ちになれたことも、春の到来のうれしさを増してくれます。