先日、Twitterで以下のようなツイートに接して、とても共感しました。
中国語が出来ると、新疆の国境地帯やチベット高原や満州でも、南方の香港・マカオでも、コミュニケーション出来る。中国語学習とは、何千年かけて中国人がアジアで拡大した「文化的プラットフォーム」に便乗してしまう技術なわけで、個人が数年の学習で獲得できる能力としてはかなり強力なものだと思う
— 黒色中国 (@bci_) 2018年1月13日
私も実感。私の中国語が一番役に立ってるのは、初めて訪れる国で困ったらチャイナタウンへ行くという使い方。安定して美味い中華、安全な宿、次の目的地への切符の買い方などの観光指南に至るまで、英語が通じない国では大変助かりました。楽しく奥深く実用的な中国語は世界中で使えます。超お勧め◎ https://t.co/xjPQM37t8G
— 安西ハンジーはぢめ🌈ボタンアコーディオン (@lechantdesanges) 2018年1月13日
もちろん現在では英語がもっとも「グローバル」な言語であることは言を俟たないのですが、中国語も意外なところで使えて重宝します。とくに安西はぢめさん(@lechantdesanges)がおっしゃるように、中国語圏以外、例えば欧州などでも、英語が中学一年生レベルの私にとっては、かなり心強い味方になってくれます。
イタリアを旅行中、さすがに食事に飽きてきて「ラーメンが食べたいな〜」と思った時、フィレンツェで中華料理店を見つけて入ったことがありました。店のおばちゃんは中国語(北京語)が通じて、麺料理もたくさんあって、適当に注文してみたら「それはイタリア人向けの味つけだから、あんたはこっちにしなさい」と中国語で「指導」してくれました。ありがたかったです。
今回も北欧をいろいろまわって、最後にヘルシンキ空港のトランジットでEUから「出境」したのですが、キャッシュレス・ペーパーレス、そして手続きの無人化・機械化がすごい勢いで進む北欧のこと、従来のように紙の搭乗券とパスポートを握りしめてイミグレ、というシステムではなくなっていて少々まごついていたら、目の前に“Hello 我帮您”と書かれた小さなカウンターが。
ここだけでなく、いくつか同じようなカウンターを空港内で見かけました。私は華人じゃないから申し訳ないな〜と思いつつもここで中国語で聞いてみたら、いろいろと親切に教えてくださいました。いや、やっぱり拙い英語に比べて格段に複雑で詳しいことが訊けます。う〜ん、本当に助かります。ありがとうございました。
ヘルシンキ・ヴァンター空港のウェブサイトには中国語版も日本語版もあるのですが、こうした空港内でのサービス情報は中国語が格段に充実しています(日本語版は一部が英語になっちゃう)。こうした有人の案内カウンターがあちこちに設置されているのも中国語だけでした。
フィンエアーは現在、この空港をアジアから欧州に行く際の「玄関口」として強力にアピールしていて、日本人観光客もかなり多いのですが、やはり今はそれを遙かに上回って中国語圏の観光客が多いんだなあと思うとともに、中国語の使い勝手の良さも改めて感じたのでした。