インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

電気料金が突然2倍に

電力会社から11月の使用量と請求額のお知らせがメールで届きました。読んでみてちょっと驚きました。普段の2倍近い金額が請求されていたからです。えええ〜、急に寒くなって暖房を使い始めたからでしょうか(うちのアパートは石油ストーブの使用が禁止されているので、暖房はすべて電気なのです)。

私が使っている電力会社は「みんな電気」です。それでウェブサイトのマイページに行って確かめてみたところ、11月ぶんの電気料金には「電源コスト調整単価(みんなワリ)及び燃料費調整単価」というものが加算されていることがわかりました。このうち、とくに「電源コスト調整単価」というものがかなりの部分を占めているようです。

電源コスト調整単価? 初めて聞く内容だったので(とはいえ契約時、約款に書かれていたのでしょうけど)、急いで勉強しました。みんな電気のウェブサイトでは、図解入りで詳説されていました。


https://minden.co.jp/personal/minnawaririreki

でも、個人的にはこちらのサイトが一番わかりやすかったです。

enechange.jp

こちらでは「電源調達調整費」という名前になっていますが、基本的には同じことですよね。ようは、自前の発電所をもたない「新電力」各社が、日本卸電力取引所(JEPX)で電力調達をする際、急激な価格変動で電力の安定供給に支障が出ないようにするため導入している制度らしいです。

特に今年は、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で燃料費が上がり、JEPXの市場価格も高騰。「新電力」各社の収益が大幅に減少することになったため、今年から導入したところが多いみたい。おそらく「みんな電気」もそうなんでしょうね。


https://www.irasutoya.com/2016/02/blog-post_374.html

生来ずぼらな性格の私は、電力会社からのメールやお知らせにあまり注意を払ってきませんでしたが、たぶんこの「電源コスト調整単価」についてもお知らせがあったのでしょう。というわけで、過去メールを検索してみたら、はたして「価格高騰のリスク低減策につきまして」という件名で、4月にお知らせメールが送られていました。

「♪よ〜く考えよう〜お金は大事だよ〜」じゃないですけど、家計防衛のために、ちゃんとメールを読んで「新電力」各社の料金プランを比較検討しなきゃいけないなと思いました。あと、ウクライナ情勢が回り回って自分のリアルな暮らしにも影響を与えているんだな、とも。