「災害級の暑さ」という形容すらマスメディアに登場するようになった昨今。それでも東京都心のオフィス街ではこれまでとほとんど変わらない光景が見られます。あいかわらずスーツに身を包んだビジネスパーソンが多いですし、ネクタイを締めていらっしゃる方もけっこういます。私も昔はスーツ必須の会社に勤めていたので、本当にご同情申し上げます。
すでに「亜熱帯性気候」と言っても差し支えないほどの、東京の猛暑。いえいえ、亜熱帯性どころの騒ぎではありません。さっき留学生のみなさんに「みなさんの故郷と東京と、どちらが暑いですか」と聞いてみたら、ほぼ全員が「それはもちろん東京です」と答えてくれました。欧米の留学生はまあそう答えるだろうなと思いましたが、中国(南方)、台湾、香港、インドネシア、タイ、シンガポール、エルサルバドルのみなさんも異口同音に同じお答えでした。赤道直下の国からきた留学生ですらそう言うということは、いまの東京は「熱帯性気候」に近づいているのかもしれません。
そして個人的にはこの猛暑で一気に「脱マスク」が広がるかなと期待していたのですが、これまたあまり目だって増えてはいないように思われます。私はもう屋外ではマスクをしなくなり、屋内、例えば地下街などでも外しています。電車やバスに乗るときだけ「スチャッ」と着用しているものの、これも混んでないときは外してもいいかなあ。
留学生のみなさんからは「センセ、どうして日本人はマスクを外さないのですか」と聞かれたのですが、う〜ん、私もよく分かりません。政府もこんな広報を出しているくらいなのに、みなさん聞く耳を持たないということはつまり、「あんまり政府を信用していないからかもしれません」と答えたら、「なるほど〜」と笑って納得してくれました。いや、納得されてもちょっと複雑な気持ちになるんですけど。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00001.html