インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

もっと「ゆるい」働き方を

新型コロナウイルスの影響が社会のあちこちに出ています。私の職場でも年度末の授業や行事がすべて中止になりました。日本留学の記念ということで、卒業式に着物や袴を着ようとしていた留学生もいるんですけど、その卒業式自体がなくなってしまいました。せめて受け持ちのクラスだけでもと、担当の教職員でささやかな会を計画しています。

教職員にも満員電車を極力避けるためという理由で「時差出勤」が推奨されています。一時間早く来て一時間早く帰るか、逆に遅く来て遅く帰るか。私は普段から満員電車を避けて早朝出勤するか、職場近くのジムに行って始業時間直前に「ひょい」と出勤するかしているのであまり暮らしに変化はありません。でもジムが今月中旬まで休業に入ってしまったので(その先も未定)、ここのところは毎日朝七時には職場に出て、そのかわり夕方は早めに退勤することを繰り返しています。

帰宅時、普段より一時間早く都心のターミナル駅から郊外方向への電車に乗って驚くのは、人がかなり少ないことです。もちろん「不要不急の外出を極力避ける」という昨今の状況がそれを後押ししているのでしょうけど、いつもの混雑が嘘のように少なくて、「人圧」に耐性のなくなっている私には本当にホッとできる環境です。ほんのちょっと時間をずらすだけで、こんなにも快適だなんて。

私たちはまだまだ「9時5時」、もしくは「9時5時」をコアタイムとした働き方から抜け出ていないのだなと改めて思いました。これだけ「働き方改革」が叫ばれ、都心の混雑緩和のために鉄道各社も「オフピーク」の宣伝に力を入れているというのに、大半の会社や学校や事業所は、勤務時間をフレキシブルに考え直すことができないのかと。でも本当に全員が「9時5時」で職場にいなければならないのでしょうか。授業時間が決まっているうちのような学校だって、なにも「9時5時」ですべての教師がびっしりと授業をしているわけじゃありません。

昨日の日経新聞で見かけた、サイボウズの全面広告。「がんばるな、ニッポン」、そして「出社や出張をがんばらせず」という考え方に共感します。

もっともっと「ゆるい」働き方ができる社会を目指すべきだと思いました。今回の騒動でテレワークを導入した企業も多いようですが、オフピークやフレックスタイムも併せ、やってみて「なんだ、意外にできるじゃないか」と一定数以上の人たちが実感できる結果になれば、怪我の功名と言えるようになるのかもしれません。

f:id:QianChong:20200306124056p:plain
https://www.irasutoya.com/2016/04/blog-post_119.html