インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

15年も通っていた

いつも髪を切ってもらっているヘアサロンの店長さんが、今年中にお店をたたむつもりだとおっしゃっていました。たたむといっても廃業するわけではなく、「発展的解消」をしてスタッフそれぞれが新たな道に進むことにしたのだそうです。店長ご自身も場所を変えて、新たな自分のお店を持つことになったのだそう。

このお店は髪を切るスタッフ(スタイリストさん?)が5〜6人いるのですが、それぞれが独立したり他のお店に移ったり違う仕事にチャレンジしたりするそうです。みなさんまだまだお若いし、そうやって次のステージへ向かうというのはとてもいいことだなと思いました。

人間の髪は生きている限り伸びてきますし、髪を切るのはいまのところ機械化が最も難しいたぐいの作業であるらしい(洗髪だけなら一部機械化されているようです)ので、コロナ禍においても店長さんのお仕事は変わらず順調なのだと思っていました。でもお話をうかがってみると、どこのお店もけっこう栄枯盛衰があるみたい。今回発展的解消をすることにしたのも、コスト面などいろいろと考えた結果だそうです(ヘアサロンはかなり電気代がかかる業種なんだそう)。

私はジムへ行くために東京は表参道や青山あたりの裏通りを歩くことが多いのですが、あの辺りにはたくさんヘアサロンがあって、たしかに新しいお店ができたり、それまであった場所から消えていたり、入れ替わりがそれなりにあるように感じます。私が行っているお店も同じエリアですが、過去には店舗の規模が大きくなったり、また小さくなったり、さらに別の場所に移転したりといろいろ変化がありました。


https://www.irasutoya.com/2014/08/blog-post_586.html

そう、思い起こしてみればもうずいぶん長い間このお店で髪を切ってもらってきたのでした。個人的には自分好みに上手に切ってもらえるのと、他にお店を見つけるのがめんどうなのと、あと毎回「いつものように」で注文が済んじゃうのとで、ずーっとこのお店。もともと理髪店とかヘアサロンに行くこと自体が苦手(「他愛ない会話」などいろいろ気を使うから)なので、私があまり会話を好まないことを知ってくださっているこのお店に通うのが一番ラクなのです。

帰り際に店長さんとそんな話になって「そういえばいつ頃から来ていただいていましたかね」とパソコンの記録をさかのぼってもらったら、2008年からでした。なんと15年近くも同じお店で切ってもらっているという……。新しいお店は下北沢に作るそうです。うちからも近いので、たぶん引き続きお世話になり続けるのだろうなと思います。