動詞の過去形の、否定形を学びました。過去形の否定形には「過去分詞」を使います。この過去分詞はのちのち現在完了形や過去完了形にも使われるそうです。
Minä en
Sinä et +過去分詞(単数)
Hän ei
Me emme
Te ette +過去分詞(複数)
He eivät
過去形の変化があれだけ複雑だったので、さらに大変なことになるかと思いきや、過去分詞の作り方はかなり(過去形に比べれば)簡単です。動詞の語末で以下のように分類して語尾をつけるだけ。
語末のタイプ | 変えるもの | 過去分詞の語尾(単数) | 過去分詞の語尾(複数) |
VAタイプ | Aを…… | nut / nyt に | neet に |
DAタイプ | DAを…… | nut / nyt に | neet に |
ATA,OTA,UTA,ITA,ETAタイプ | TAを…… | nnut / nnyt に | nneet に |
STAタイプ | TAを…… | sut / syt に | seet に |
LAタイプ | LAを…… | lut / lyt に | leet に |
NAタイプ | NAを…… | nut / nyt に | neet に |
RAタイプ | RAを…… | rut / ryt に | reet に |
VAタイプでは「tietää(知る)」だけが例外で「tiennyt(単数)」と「tienneet(複数)」になります。
また「nut / nyt」などのように過去分詞単数の語尾が二種類あるのは、その単語に「a,o,u」が含まれていれば「nut」、含まれていなければ「nyt」を選ぶということです。
しかも過去分詞の場合、これまで散々苦労してきた「k,p,t」の変化が一切ありません(逆転もなし)。これはかなり楽ですが、先生によると過去分詞が楽なだけに、かえって「k,p,t」の変化のさせ方を忘れちゃう人がいるので注意して下さいとのことでした。
これで例えば……
Asuitko viime vuonna Riihimäellä ? あなたは去年リーヒマキに住んでいましたか?
En asunut. 住んでいませんでした。
……などとなります。「asua(住む)」はVAタイプなので、最後の「a」を「nut」に変え、否定辞「en」の後に続けるだけですね。
Kävitkö toissapäivänä kirkossa ? En käynyt.