インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

ひらやすみ

私は電子書籍というものが苦手です。なんど挑戦しても、紙の本のようには内容が頭に入ってこないので、もうすっかりあきらめてしまいました。ただし、マンガだけは基本的に電子書籍を買うことにしています。マンガはすぐに増殖して本棚の少なからぬ場所を占…

教科書の最後から逆に学び直す

毎週参加しているフィンランド語のオンライン教室では、新たな課題が指示されました。それは、すでにずいぶん前に学習し終えた最初の教科書の、一番最後の課の「本文」テキストを暗誦するという課題です。具体的には、先生が作ってくださったGoogleスライド…

フィンランド語 167 …日文芬訳の練習・その79

民間人が宇宙旅行へ行ける時代になりました。いまはまだ大富豪ばかりですが、近い将来には値段も下がって、誰でも行けるようになると言われています。私は星を眺めるのは大好きですが、宇宙に行ってみたいという気持ちにはあまりなりません。映画『天空の城…

「芬」をめぐって

フィンランドのマリン首相が初来日ということで、新聞各紙には大きく取り上げられて……おりませんで、これが。私が取っている新聞など、二面か三面の国際欄に小さく二段分だけ報道されていました。小さな国だとこれくらいの扱いになっちゃうのかしら。でもウ…

アーノルドのドーナツ

昨日、近所のスーパーへ夕飯の買い出しに行ったら、出張販売コーナーでドーナツを売っていました。フィンランド発の“Munkki(ドーナツ)”屋さん、Arnolds(アーノルド)です。へええ、なぜこんな普通の住宅街のスーパーで? フィンランドのサンナ・マリン首…

ホールフード

先日読んで非常に面白かった『科学者たちが語る食欲』に触発されて、なるべく「超加工食品」に手を出さず、一方で「ホールフード」の摂取を増やそうと思い立ちました。といっても、それほど大したことでもなく、以前はふつうにやっていたものの最近忙しさに…

魑魅魍魎と有象無象

職場の学校で、同僚が「この間、知り合いと話していたら『魑魅魍魎のような』と言われて、辞書を引いちゃった」と言っていました。初めて聞いた言葉だそうです。他の同僚も初めてだと言っていました。私が「ええ〜、わりとよく使いませんか? 有象無象とかも…

粒度と解像度

最近、いくつかの場所で「粒度」と「解像度」という言葉がよく使われていることに気づきました。「粒度を細かくしていく」とか「もっと解像度を上げていきたい」といった使われ方をしていて、要するに物事を大雑把ではなく、もっと細かく正確に捉えていきま…

科学者たちが語る食欲

食欲とは、すなわち「タンパク質欲」だったーー人間を含む動物における「食欲」のメカニズムについて、衝撃的な研究成果を紹介している一冊です。とにかく面白くて、一気に読み終えてしまいました。 科学者たちが語る食欲全部で367ページとそれほど大部の本…

フィンランド語 166 …日文芬訳の練習・その78

先だって、ウクライナ政府の動画が「炎上」していました。ムッソリーニとヒトラーの隣に昭和天皇が並べられていたからだそうです。でも「ファシズムとナチズムは1945年に敗北した」というのはその通りだと思いますし、当時の憲法では裕仁が最高責任者であっ…

タバコは、農業だ。

職場の図書館で、お若い方向けのファッション雑誌をパラパラとめくっていたら,こんな広告がありました。「タバコは、農業だ。」ーーこんなに罪深い広告があるでしょうか。同キャンペーンを紹介したJAcom(農業協同組合新聞)のウェブサイトにはこうあります…

能「頼政」の地謡

二日間にわたる国立能楽堂での発表会、終わりました。私は一昨日に仕舞二番の地謡、舞囃子「呉服」と能「猩々」の地謡、昨日は自分の舞囃子「邯鄲」と、最後にかかった能「頼政」の地謡に出ました。自分の舞囃子はまあ、いちおう型通りに舞うことはできまし…

声が大きすぎる

先日オンライン授業で話していたら、留学生の生徒さんから「センセ、音声の状態が悪くて聞こえません」と言われました。声がとぎれとぎれになったり、音が割れて雑音が入ったりするのだそうです。その授業の生徒数はそれほど多くなく、しかも私以外は全員音…

能楽堂の「めくり」

今年は発表会を国立能楽堂で行っておりまして、出番がない時間(……がほとんどです)は見所(客席)へ見に行ったり、楽屋で謡をさらったりしています。そのほかに、コロナ対策ということで楽屋へ入る方々の体温チェックなどをする受付に座ったり、見所の端で…

偉くなるのは自分でなるんだよ

私の書棚には何冊かの「芸談」が積ん読になっています。芸談というのは、主に伝統芸能の分野で、演者が自分の技芸についてあれこれと語っているもの。私が読んでいるのは能楽師の芸談が多いですが、それらはひとに勧められて以前古本屋さんで買い集めたもの…

スリングショット、プロの助言

ベンチプレスのフォーム矯正用として購入してみたスリングショットですが、「使い心地」がなかなか面白いです。両肘が体の中心に向かって絞り込まれるような形になるので、バーベルを一番下に下げたときにも肘が開きにくくなり、そのぶん背中と胸を使ってバ…

ロシア点描

身内以外の人を信用しないが、いちど身内扱いになるとどこまでも親切にしてくれる。なぜか見知らぬ人が突然話しかけてくる。子供に薄着をさせていると、見知らぬ人から叱られる。極端な格差社会で、ネットを遮断し、国内向けの世界に閉じこもっているように…

ウクライナ侵攻と報道

ロシアによるウクライナ侵攻に関して、「多分に情緒的で勧善懲悪的な報道にはちょっと『うんざり』」していると先日書きました。 qianchong.hatenablog.com それで大手メディア発ではない情報にもいろいろ触れようと意識してきたのですが、今朝はその大手メ…

Quizletの挙動がおかしくなった(すでに解決)

フィンランド語の教室はゴールデンウイークで一回お休みになるので、先生から課題が出されました。すでに学んだ一冊目の教科書の、最後の課のテキストを全部覚えましょうというものです。先生はGoogle Slidesで「日・芬(フィンランド)」対応のスライドを作…

スリングショット

先日、ジムのパーソナルトレーニングで「スリングショット」を教えてもらいました。ベンチプレスなどの際に使うもので、特にバーベルを胸まで下ろして推し挙げる瞬間、一番瞬発力が必要なところで補助をしてくれる、サポーターのようなものです。両端が筒状…

情緒的な報道にはちょっとうんざり

知人と話していたら「最近はちょっとうんざりしてきた」と言っていました。連日接しているウクライナに関する報道についてです。ロシアによる侵攻が始まって二ヶ月あまり。過去のこうした紛争や戦争はたいがい数ヶ月から数年、あるいはそれ以上続いたことが…

申し合わせ

今日は仕事を一時間ほど早退して、千駄ヶ谷の国立能楽堂にやってきました。来週の5月3日と4日にお能の発表会があるのですが、私は能二番と仕舞二番の地謡、それに自分の舞囃子に出ます。今日はその「申し合わせ」なのです。申し合わせはまあ「リハーサル」の…

ウクライナ政府の動画に対する反応

ウクライナ政府がツイッターに投稿した動画について、日本のネットユーザーからの批判で炎上した……というニュースに接しました。私はこの動画を保存しておいたのですが、案の定今日になって、もとの動画が削除され、改変された動画に変わっていました。 main…

アンチソーシャルメディア

Facebookというものをほとんど使わなくなりました。何年か前にいったんアカウントを削除したものの、台湾の友人や日本国内の一部の知人とやり取りするためだけに復活させてしばらく使っていましたが、現在ではほぼMessengerくらいしか使っていませんし、自分…

フィンランド語 165 …日文芬訳の練習・その77

先日“Uutiset selkosuomeksi”をディクテーションしていたら、EUがロシアに科した制裁によって、ロシアのトラックがフィンランドに入れなくなったというニュースがありました。ところがニュースの最後で「同じことがトラックやバンにも適用されます」と言って…

てんで聞いちゃいない

留学生の翻訳クラスで、字幕翻訳の授業が始まりました。毎年この時期から数ヶ月かけてそれぞれの字幕作品を作るという課題で、ひとりひとりに字幕制作ソフトの「Babel」を貸与して授業を進めます。最初に字幕翻訳のガイダンスをしました。日本の「業界」にお…

気になる三人かい…

昨晩は知人に誘われて,落語を聞きに行ってきました。知人は夫婦でチケットを取っていたのですが、お連れ合いが仕事で行けなくなったので「チケットがもったいないし、一緒に行きません?」とLINEが来たのです。落語を聞きに行くのは久しぶりです。場所は初…

SNSやニュースフィードで情報を知らなくてもいい

昨日仕事を終えて退勤しようとしていたときに、同僚から「ねえ、どう思う? あの吉野家のハナシ」と聞かれました。私は何のことだか分からなかったのですが、吉野家の常務が早稲田大学で行われた社会人向けのセミナーで「きわめて不適切な発言」をしたとのこ…

尾声

留学生の通訳クラスで使った教材に、“隨著這個情節發展到了尾聲,真相漸漸地浮出了水面,最後是有一個很大的反轉。(物語がラストへ向かうにつれて、徐々に真相が明らかになり、最後に大きなどんでん返しがあります)”という一節がありました。推理小説につ…

中国共産党と流行歌

昨日ご紹介した石川禎浩氏の『中国共産党、その百年』ですが、中国の近現代史、その時代時代の空気や雰囲気を感じるためのひとつの切り口として、流行歌の数々がコラムの形で紹介されているのが、個人的にはとても楽しかったです。私も、いまではまったく行…