インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

身体全体の連携がうまく行っていない

今週はずっと忙しくて、疲労が蓄積していました。平日はもちろん土曜日も仕事だったので、週に一度は行くことにしているパーソナルトレーニングもさすがに休もうかと思いましたが、「いやいや」と思い直して仕事帰りに立ち寄りました。どんな習慣もそうですけど、一度なまけると、再び習慣化するのはとても大変なので。

ここのところトレーナーさんは、ベンチプレスのフォームの改善にとても熱心に取り組んでくださっていて、私の「還暦までに100kg」という目標を達成させるべく、あれこれとメニューを作ってくれます。でも今週は疲労が蓄積しているので、トレーニング前に「きょうは数字が上がらないと思います」と告げておきました。トレーナーさんも「そうですか、じゃあそれなりに」と応じてくれました。

ところが、いろいろとフォームの改善を図りながら取り組んでみたところ、スリングショットをつけた状態ではありますが、90kgが挙がってしまいました。あれ? トレーナーさんからは「いまのフォームはとてもよかったです。数字が上がらないのと疲労はあまり関係ないみたいですね」と言われました。

確かに、90kgを挙げたときは、自分でも意外なくらい軽く挙がりました。なんというか、全身の使い方がちょうどうまい具合にかみ合って、バーベルを持ち挙げるところに力がまっすぐ集中したような感じです。結局のところ、筋力の問題というよりも、全身の使い方の問題なのですね。

私は子供の頃からいわゆる「運動音痴」で、特に全身をしなやかに連動させる運動がとても苦手でした。逆上がりとか、三段跳びとか、バック転とか、そういうたぐいの運動です。ベンチプレスは狭義では胸の筋肉を鍛えるものですけど、実際には胸だけでなく背中やお腹や下半身までも使い、しかもそれを瞬時に(バーベルを下ろして挙げる反転の瞬間)連携させる必要があるようです。

今回90kgを挙げたときは、たまたまその連携がとても合理的で自然な形でできていたのでしょう。今後の課題は、これを「たまたま」ではなく「いつも」に持っていくことです。ますます楽しみになってきました。


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