インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

あるく

東京メトロの駅で新しいフリーペーパーの広告を見かけました。ウェブサイトと連携して、東京をさまざまな角度から紹介するという企画なんだそうです。私が興味を惹かれたのはそのタイトルです。『Alku Tokyo(アルク トーキョー)』。ニュースリリースにはこう書いてありました。

フィンランド語で、“はじまり”を意味する“Alku(アルク)” という言葉。「長く愛する、大事にする、上質な暮らしを追求する」といった、北欧の文化・価値観に対する共感の思いも込められています。
https://www.tokyometro.jp/news/2023/214916.html

東京を「歩く」と、フィンランド語で始まりやスタートを意味する“alku”をかけたのだそうです。世の中には「ネーミング辞典」というものがあって、新しい商品やサービスを世に送り出すとき、ネーミングの参考にできるさまざまな外国語の言葉が載っています。

日本人の外来語(外国語・カタカナ語)好きはつとに知られていますが、やっぱりカッコいい・おしゃれな、あるいは新奇なネーミングをしようと思ったら、カタカナの外国語に頼ってしまうんですね。私はそれが悪いと言うつもりはまったくないのですが、例えば台湾なんかで、お店の屋号などにカッコいい漢字のネーミングがなされているのを見ると、ああ日本の私たちもこういう方向で工夫する余地はまだまだあるんじゃないかなあと思います。

asobo-design.com

とまれ、この『Alku Tokyo』、こんど東京メトロの駅で見つけたら手にとってみたいです。