インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

フィンランド鉄道車内の“Shhh…”

フィンランド語の練習のためだけに使っているTwitter、たまたま開いたタイムラインにこんな写真がありました。電車内で撮影されたものだと思いますが、私はご本人よりも、ごめんなさい、その後ろの壁に貼ってある“Shhh…(しーっ)”と書かれたプレートに目が止まりました。車内ではお静かにという意味なんでしょう。その下に書かれた文章も読んでみたかったのですが、あいにくそこまで解像度は高くなく、あきらめかけました。

……が、ちょっと思い立ってこの写真のスクリーンショットを撮り、このプレートだけ切り抜いてGoogleの画像検索にかけてみたところ、このページがヒットしました。素晴らしいです。

フィンランド公用語であるフィンランド語とスウェーデン語、それに英語で注意書きが書いてあります。概略、通信機器はマナーモードにし、おしゃべりは車両の外で行ってくださいとのこと。フィンランド鉄道(VR)のウェブサイトによれば、追加料金を支払うとこの“Ekstra Class(Extra Class?)”が利用できるようです。新幹線にも「S Work車両」というのがありますけど、「ご利用にあたっての注意」はいかにも日本的というか、曖昧なお願いにとどまっているんですよね。

www.vr.fi

隣の芝生はとりわけ青く見えるようですから、フィンランド鉄道のこの“Ekstra Class”がどれくらい快適なのかはわかりません。でも私はこの“Shhh…”というプレート、簡潔にはっきりと述べている注意書き、いずれもとてもスマートだなあと思いました。おそらくアナウンスなどもーー“Ekstra Class”では携帯電話はマナーモードにしていただき、会話は連結部など他の場所でお願いいたします。お客様のご理解とご協力を……うんぬんといったーーほとんど入らないんでしょうね。

qianchong.hatenablog.com