インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

ベンチプレスでの気づき

ベンチプレスは長い間「壁」だった75kgが毎回挙げられるようになり、77.5kgも何度か成功するまでになりました。もっか目標は80kgです。死ぬまでに一度100kgを挙げてみたいものですねえ。

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https://www.irasutoya.com/2018/10/blog-post_87.html

先日77.5kgを挙げたときに、ある「気づき」がありました。それはバーベルをラックから外してホールドした瞬間に、挙げられるか挙げられないかは分かってしまうという点です。つまりホールドするときすでに成否は決まっている、ホールドの仕方によって成否が決まるということです。

トレーナーさんによると、正しくホールドできているときは肩甲骨が正しい位置に入っている。そうすれば力を効率よく伝えることができて挙がるのだと。肩甲骨が正しい位置に入っていなければ、背中も全身もうまく使えず、結果として挙がらなくなるのです。そして今回の気づきは、肩甲骨を正しい位置に入れながらホールドするコツようなものがあるという点でした。

安全で効率的な筋トレにはさまざまな身体の使い方が関わっていて、プロの優れたトレーナーさんはそれらをひとつひとつ腑分けして、生徒の現時点での身体の状態に合わせて改善を指示してくれます。私の場合もこれまでに、お腹の使い方、背中の使い方、下半身の踏ん張り方、バーベルを握る手のひらの形、脇の締め方……などなど、実にたくさんのディテールにわたって指導を受けてきました。

そうやって「ベンチプレス」という一つの種目について、さまざまな角度からアプローチして効果的な身体の使い方を促してくれるわけです。しかもこのアプローチは私個人だけに有効です。他の人には他の人の身体的な癖や特徴があり、同じような教え方でみんながみんな上達するわけではないのです。

パーソナルトレーニングを選ぶ意味はここにあって、だから本やビデオなどで万人向けにポイントを解説したものは、もちろん役に立たないわけではないけれど、効果は薄いのだろうなということになります。

……とここまで考えて、これって語学とほとんど同じじゃないかと思いました。語学も、特に聴けて話せることを目指す語学には、身体能力の開発と改善の繰り返しみたいなところが多分にあります。そしてよいトレーナー(=語学教師)とは、そういう個々人の癖や特徴を把握したうえで、それらに対して有効なアプローチを考えることができる人、ということになるんでしょう。

もっともこれを言い出すと、究極的に語学訓練はマンツーマンしか成立しなくなっちゃいますから、現実には難しいところもたくさんあるのですが。