インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

老いにあらがう「イタさ」みたいなもの

先日、年に一度の健康診断がありました。いわゆる「メタボ健診」といわれる腹囲が8センチ減っていたので、昨年のデータと見比べた看護師さんが「間違いじゃないですよね」ともう一度測ってくれました。まあ元々が中高年特有のお腹なので、減ってもたいしたことはありませんが、ジムのパーソナルトレーナーさんに言ったら「そりゃこれだけよってたかって体幹レーニングやってるんですから、減って当然です」とおっしゃっていました。 

私は昔からあまり体型が変わっておらず、典型的な中肉中背です。これまではあまり体型を気にしたことはなかったのですが、ジムでトレーニングをしていると人並みに「欲」は出てくるもので、せっかくならお腹がまだあまり出ていない現在の体型を維持したいと思うようになりました。

私の職場はファッション系の大学や専門学校が集まっているところだからか、廊下のあちこちにやたらと大きな姿見があって、教室を移動するたびに己の全身を見ることになります。そんなとき、ついつい体型を確認して「まだ大丈夫かしら」(←なにが?)などと思ったりもするのですが、しかしそれよりなにより、中高年に至った自分のこの全体的な「老けっぷり」に時々心折れそうになります。いくらジムで元気を保とうとしても、寄る年波には勝てないのです。

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『きのう何食べた?(18) 』 p.64

よしながふみ氏のこのマンガは、主要な登場人物がほぼ私と同じ年齢であり、なおかつ実際の時間の流れとまったく同じ速度で作中でも歳を取っていくので、とても共感できる描写がたくさんあります。同年代としてこの作品を読み続けることができる幸せを感じますが、あれだけ「その年齢でそのルックス? 気持ち悪い」などと言われるほど若く見えていたシロさんも、ついにこういう悲哀を共有できるところまで来たのだなあと、ある種の感慨も覚えます。

最近は新聞を読んでも、テレビニュースを見ても、明らかに私たち世代向けのサプリの広告ばかり目につくようになりました。それだけ既存の新聞やテレビチャンネルがオールドメディア化している(若い世代はあまり見ない)という証左でもありますね。ただ私は、できればそういうサプリなどに頼らずに、しかしできるだけ健康な状態を維持できたらいいなと考えています。

そういうサプリが往々にして強調している「年齢の割には若々しく見える」ことを追求するのは「イタい」ですけど、かといって年齢以上に老け込んじゃうのはもっとイヤなのです。……いや、そういう必死さがそもそも「イタい」、健康診断の腹囲に一喜一憂していること自体が「イタい」のかも知れませんけど。