インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

Twitter、ちょっと飽きちゃった。

節酒や筋トレなどの「習慣化」に触発されて、今度はSNSへの依存から抜け出すことを「習慣化」させようと思い立ちました。
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https://www.irasutoya.com/2016/05/blog-post_338.html

SNSに類するものとしてこれまでに色々なサービスのお世話になってきましたが、現在ではInstagramも、mixiも、微博(Weibo)も、微信(WeChat)も、QQも、Google+も……、みんなやめてしまいました。

Facebookはいったん「完全退会」しましたが、一部の友人とMessengerを使ってやり取りする必要があって復活させました。以前はFacebookのタイムラインに書き込んだりブログのリンクを流したりしていたのですが、これはやめてしまいました。ことに、たまたまのぞきにいったタイムラインで「誰それとの友達記念日」なる珍妙なメッセージが出るに至って、以後はMessengerしか使わなくなりました。

Pinterestはあの写真の並び方と、出会う写真のテイストがとても好きなのでやめていませんけど、でものぞきにいくのはひと月に一度ほどなので、これもそのうち「断捨離」しちゃうと思います。

LINEは全くやる気はなかったのですが、家族やAirbnbの家主さんとのやり取りに使うことが多くて、渋々アカウントを作りました。こちらから積極的に使うことはまずありません。

結局、最後まで残って積極的に使っているのは、Twitterとこの「はてなブログ」だけです。それでもTwitterは最近、少々うんざりしてきました。あまりに偏った意見や居丈高な発言が多くて、その「情念」にさらされていると、見ているだけで疲れてくるからです。

考えたつもりになるのが怖い

Twitterでは、どなたかのツイートに共感してコメントしたりリツイートしたり、あるいはコメント付きのリツイートをしたりすることがありますが、それだけで何か「考えたつもり」になっている自分にいささかうんざりしてきた、ということもあります。ましてや、新聞記事のリンクになにがしかのコメントをつけてリツイートするにいたっては、まるでその記事の内容全体を最初から自分が考えていたような謎の全能感に浸ったりしがちじゃありません?

それにTwitterに浸りきっていると、つい世の中の動向も同じようなものだと錯覚してしまいがちなんですけど、実際にはどうなんでしょう。Twitterの、日本での月間アクティブユーザ数は現在約4500万人ほど。これ、すごく巨大な数に見えますよね。15歳以上の人口の約半分弱です。でも週1回以上アクセスするのがアクティブユーザとはいえ、普段感じているTwitterのツイートの「玉石混交感」からすれば、掬すべき意見はTwitterの他にも世の中にたくさんあるはずです。Twitterから完全に足を洗うことはしないまでも、もう少し他の世界にも耳を傾けて見るべきだと思ったのです。実際、仕事や私用でお目にかかる方の中にもTwitterをやっていない方は大勢いらっしゃいますし。

Twitterはその字数制限から情報の取得が手軽です。でもそれゆえに、情報の消費が刹那的かつ総花的になって、ある一つのテーマに沿って深く考えを下ろしていくという作業が疎かになるのではないかとも思いました。やはり時間はかかっても、いや、あえて時間をかけてでも専門書や文学書を読むべきではないかと。

SNSは「集思廣益(衆知を集める)」ための優れたツールではありますけど、その「知」自体をSNS「だけ」から集めてばかりいると、いわゆるネトウヨのような妄想を産む素地になるのではないでしょうか。刹那的に浮かんでは消える、でもそれだけに刺激だけはいちだんと強い情報ばかり追いかけていると、自分の頭で深く掘り下げて考える筋肉が衰えていくような気がします。

長い文章を書くための素材作りとして

Twitterはまた、自分の考えを短くまとめて発信するのにも向いています。それらは、世に問うというほどのものではないけれど、少なくとも自分の外に出す以上、ある程度は考えて、でもすばやく考えてとりあえず発信する訓練になる(Twitterのツイート前に何時間も文章を校正する方はほとんどいないですよね)。ツイートしているうちに反応があって、色々教えられることもありますし、自分の考えが修正されていくこともあります。

というわけでTwitterは、ツイートやツイートの連投を通して自分の考えをとりあえず文章にしておき、あとで編集して長い文章をブログなどに乗せるための下準備といった感じで使うのがいいのではないかと。いずれにしても、Twitterよりはブログのほうが文章の練習(私の場合はほとんどボケ防止ですが)になるんじゃないかと今は考えています。ですから文字通りの「短いつぶやき」はなるべくしないようにしています。

ともあれ、徐々にTwitterからも距離を置いていこうかなと考えています。Twitterの速報性や他のユーザとの「互動(インタラクション)」は大きな魅力ですが、速報性はその都度タイムラインを検索すれば事足りますし、他ユーザとの互動は承認願望という一種のダークサイドと紙一重ですし。でもまあ何にせよ、TwitterをはじめとするSNSに長時間浸るのだけはやめようと思います。

一時期は数分ごとにスマホTwitterを確認しなければ「むずむず」するほどの依存症めいた状態だった私ですが、ようやくまるまる一日、時には数日アクセスしないでも過ごせるまでになりました。この「習慣化」をもう少し続けて行きたいと思います。とはいえ、このブログをエントリさせたら、そのツイートをTwitterにも流すんですけどね。これもまた承認願望ですよね。