インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

シャラップ

先日オンライン英会話のCamblyで講師の先生とお話ししていて、私が自分の年齢を言ったら、 “Shut up !?” と返されました。笑顔と、大げさに驚いたような仕草でもって「しゃーらぁーっっ!?」という感じで。おお、ほとんど罵倒語として夙に有名な “Shut up” ですが、こういう感じでも使うんですね。

シャラップ(Shut up)と言えば思い出すのは、かの有名な「シャラップ事件」です。いまさら蒸し返すのも酷かもしれませんが、元外交官で国連人権人道大使として日本代表を勤めておられたときの、いわばそれなりに責任あるお立場にある(あった)方の発言ですから、後世への教訓と自戒のためにももう一度引いておきましょう。なんとYouTubeにその時の映像と音声が残っていました。


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この件に関しては当時、元国連専門機関職員でコンサルタントや著述業をされている谷本真由美氏が批判を書かれていましたが、探してみたらこの記事もまだネット上に残っていました。反応の仕方に人間性が現れるということ、冷静に淡々と対応すべきであること、その上で異なる意見を持つ人への尊敬が必要であり、ユーモアを交えることができればなおよし、と。いや、本当にそうです。特に異文化・異言語の人々とのコミュニケーションにおいては。

wirelesswire.jp

で、件の講師の “Shut up” にはユーモアが感じられましたし、私は特に何も悪い感情はわきませんでしたが、でもこれは英語の母語話者だからできることでしょう。非母語話者の私が真似をして使うのはやめたほうがいいなと思いました。ちなみにネットで検索してみたら、「ネイティブが会話で言う “Shut up” は、“No way!” と同じ意味合いで使われていることがあります」と解説されているサイトを見つけました。

tamaxmspn.biz

意味は「嘘でしょ!」「まじで!?」といった、軽い驚きのニュアンスですね。

なるほど〜。自分で言うのもなんですけど、年齢に比して見た目が若く(というか幼く?)見えるので、「マジで!?」と突っ込んできたんですね。その後「髪が黒いのは染めてるから?」とか「どうやってその見た目をキープしてるん?」とか「ふだんどういう運動をしてる?」とか立て続けに聞いてこられました。まあアジア人は概して若く見えるというハナシは聞いたことがあります。カウチソファーに横座りでレッスンをする若い先生でしたけど、なかなか気のいい方でした。私、こういう講師は嫌いじゃないです。


https://www.irasutoya.com/2017/07/blog-post_116.html