インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

フィンランド語 105 …後置詞

場所を表す後置詞というのを学びました。これまでにも“lähellä(近くに)”とか“keskellä(中心に)”という言葉は出てきましたが、ここで一気に登場です。中国語を学んでいたときにも、前後左右上下間を表す言い方が一気に出てきて慌てましたが、そのうち慣れてしまいました。フィンランド語もそうあってほしいです。

属格 + takana(〜の後ろに・で)
Aurinko on pilven takana.
太陽が雲の後ろにあります(太陽が雲に隠れています)。
属格 + takaa(〜の後ろから)
Aurinko tulee pilven takaa.
太陽が雲の後ろから来ます(太陽が雲から顔を出します)。
属格 + taakse(〜の後へ)
Aurinko menee pilven taakse.
太陽が雲の後ろへ行きます(太陽が雲に隠れます)。

属格 + edessä(〜の前に・で)
Pilvi on auringon edessä.
雲が太陽の前にあります。
属格 + edestä(〜の前から)
Pilvi menee pois auringon edestä.
雲が太陽の前から行きます(雲が太陽の前を通り過ぎます)。
属格 + eteen(〜の前へ)
Pilvi tulee auringon eteen.
雲が太陽の前へ来ます(雲が太陽にかかります)。

なるほど。“pois”は「去って行く」という感じの言葉ですけど(mene pois! =あっちへ行け!)、ここではあまり意味はないそうです。授業では、他にも後置詞がたくさん出てきました。

属格 + päällä(〜の上に・で)
属格 + päästä(〜の上から)
属格 + päälle(〜の上へ)


属格 + alla(〜の下に・で)
属格 + alta(〜の下から)
属格 + alle(〜の下へ)


A属格 ja B属格 + välissä(AとBの間に・で)
A属格 ja B属格 + välistä(AとBの間から)
A属格 ja B属格 + väliin(AとBの間へ)


A属格 ja B属格 + välillä(AとBの間に・で)
A属格 ja B属格 + väliltä(AとBの間から)
A属格 ja B属格 + välille(AとBの間へ)


属格 + vieressä(〜の横/脇に・で)
属格 + vierestä(〜の横/脇から)
属格 + viereen(〜の横/脇へ)


属格 + ääressä(〜の側に・で)
属格 + äärestä(〜の側から)
属格 + ääreen(〜の側へ)

このうち、「AとBの間」の諸相を表す後置詞には“välissä/välistä/väliin”と“välillä/väliltä/välille”の2パターンがありますが、前者が物と物の間などに使われるのに対して、後者は都市、時間、あと人間関係などに使われるようです。

Kissa on pöydän ha teeveen välissä.
猫はテーブルとTVの間にいます。
Minä olen Helsingin ja Turun välillä.
私はヘルシンキとトゥルクの間にいます。
Äidin ja isän välillä on riita.
母と父の間には争いごとがあります。

f:id:QianChong:20190812151244j:plain
Minä olin Helsingin ja Tallinnan välillä.