インタプリタかなくぎ流

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フィンランド語 123 …共格と具格

新しい文法事項として「共格」と「具格」が出てきました。いずれも書き言葉のみで使われる格ですが、先生によると、古いフィンランド語の形式を残しているものなんだそうです。

共格

その名の通り、主に「〜と共に」を表す格です。これまでは“属格+kanssa”をよく使っていました。

koiran kanssa → koirineni
犬と共に(犬と一緒に)

“koirineni”が共格で、目印は“ne”ですが、この共格は単数と複数が同型で、しかも常に複数の“i”がついた形で書かれるので、実際には“ine”が目印ということになります。しかも最後にかならず所有接尾辞がつくそうです。

koira(語幹)→ koira + i(a が消える)→ koiri + ne(所有接尾辞をつける)→ koirine + ni,si,en,mme,nne,en

例文です。

Minä menen elokuviin vaimoni kanssa.
= Minä menen elokuviin vaimoineni.
私は妻と一緒に映画に行きます。
Liisa lensi uuden poikaystävänsä kanssa Ouluun.
= Liisa lensi uusine poikaystävineen Ouluun.
リーサは新しい彼氏と一緒にオウルへ飛びます。
Minä matkustan Rovaniemelle suomalaisen tuttavan kanssa.
= Minä matkustan Rovaniemelle suomalaisine tuttavineni.
私はフィンランド人の知り合いと一緒にロヴァニエミへ旅行します。

目的語につく形容詞も共格になりますが、所有接尾辞はつかないんですね。もうひとつ、共格には「〜を含め〜は」という意味もあるそうです。

Savonlinna ja sen ympäristö ovat kesällä vilkasta turistiseutua.
= Savonlinna ympäristöineen on kesällä vilkasta turistiseutua.
サボンリンナはその周辺を含め、夏にはにぎやかな観光地になります。

具格

具格の目印は“n”で、これまでに学んできた単語では“jalan(徒歩で)”や“yksin(一人で)”などがそうです。具格は道具や手段を表す格ですが、これは現代フィンランド語では所格・接格の“llA”を使って、例えば“bussilla(バスで)”のように表せるので、具格のほうはほぼ熟語的に使われるものを覚えておけばよいようです。

kaikilla keinoilla(あらゆる方法で)= kaikin keinoin
kaikin voimin(全力で)
kaksin käsin(両手で)
omin luvin(独断で、勝手に)
terveisin(あいさつで=よろしく)

例文です。

Olen yrittänyt kaikilla keinoilla päästä irti tupakasta.
= Olen yrittänyt kaikin keinoin päästä irti tupakasta.
私はあらゆる方法で禁煙しようと試みました。

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Tampere on mukava kaupunki vanhoine taloineen.