インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

骨伝導ヘッドフォンをふたたび

昨年の春に購入して使っていた骨伝導ヘッドフォンが壊れました。音を振動で伝える部分の中で部品が外れたらしく、常にカラカラと小さな音がしています。それでもガマンして使っているうちに「ビリビリ」という音まで加わるようになり、耐えきれなくなって使うのをやめました。保証書のたぐいを保管してなかったので、交換もききません。自分の「ものぐさ」ぶりに愛想がつきます。

qianchong.hatenablog.com

Amazonのカスタマーレビューに、私と同じような不具合を報告している方がいました。このAftershokzの骨伝導ヘッドフォンはかなりお高いですし、また同じような不具合が出るのもいやなので、Amazonで別のメーカーの安い製品を購入することにしました。……が、これまた大失敗でした。

Aftershokz(AEROPEX)と比較してみるとよく分かりますが、造りの粗雑さは歴然としています。かなり「ごつい」感じなので装着感も悪く、ボタンの操作性も比べものになりません。さらに充電用のコードを、いちいちシリコン製の「ふた」を開けて刺さなきゃならない面倒さ。Aftershokzはマグネット式で、日々の使いやすさがまったく違います。やっぱり値段って、それなりに意味というか、根拠があるんですね。

f:id:QianChong:20210531112649j:plain:w500

さらにこの格安品、どうやら骨伝導ですらないみたいです。音がかなり小さく、ちょっとした雑踏に出るともう聴き取りにくくなります。Aftershokzは振動部分をぐっと押しつけるとかなりの雑踏でも聞こえますが、格安品の方はまったく骨に響いてこない。よく見ると小さな穴が開いていて、ここにスピーカーが仕込んであるみたい。あああ、“一分錢一分貨(安かろう悪かろう)”とはまさにこのことですね。

仕方がないので、もう一度改めてAftershokzを購入しました。ヘッドフォンだけでどれだけの出費になっているのか。でも公私ともに語学の音を聴き取りまくる生活なので、一度手にしたことのある快適な音響環境はもう何物にも変えがたくなっているのです。それだけこの、耳を塞がない骨伝導ヘッドフォンはすばらしいです。今度は保証書と納品書をきちんと保管しておこうと思います。