『ムーミン』シリーズの作者として有名なフィンランドのトーベ・ヤンソン氏。その氏をテーマにした映画『TOVE』が制作されているという情報をSNSで知りました。
トーベ・ヤンソン氏はフィンランド人ですが、スウェーデン語系フィンランド人*1なので、母語はスウェーデン語。『ムーミン』シリーズもオジリナルはスウェーデン語で書かれています。以前トーベ・ヤンソン氏の伝記*2を読んだことがあって、てっきりこの本の映画化かなと思っていたら、まったく新しい創作のようですね。主演のアルマ・ポウスティ氏は、写真で拝見するかぎり、どことなくトーベ・ヤンソン氏ご本人の雰囲気に似ているような気がします。
Alma Pöysti on Playing Tove Jansson in First Feature Film about the Moomins Creator
フィンランドでは今秋公開とのこと。トーベ・ヤンソン氏はまだ同性愛などが社会的な認知と尊重を受けていなかった時代にあっても、自らのセクシャル・アイデンティティを隠そうとはしなかったことで有名です。新作の映画でこの点が描かれるのかどうかはわかりませんが、今から楽しみです。日本でも人気のあるトーベ・ヤンソン氏ですから、きっと日本公開もされるでしょう。
*1:吉田欣吾氏『「言の葉」のフィンランド』による。