先日京王線の電車に乗っていて、こんなのを見つけました。食器用洗剤「Magica(マジカ)」の車内広告です。
magica.lion.co.jp
動画もアップされていましたよ。
夫、史上初のセリフ「おっ、オレお皿洗おうか?」
妻、3年ぶりのセリフ「あ、ありがとう…」
夫「意外とカンタン♪」
妻「いい仕事してる♪」
私は最初、この動画を見て爆笑してしまったんですけど、そのあとすぐに「こうしたアプローチの広告がいまだに奏功する日本って……」などと色々な疑問が沸いてきちゃいました。
夫が家事を手伝うというのは、まあ旧態依然たる男女の役割固定から比べれば幾分かは進歩しているのかもしれませんが、今のこの時代に夫が結婚して三年間も皿洗いをやったことがなかったのかとか、家事を手伝った夫に妻が感謝の言葉を口にしたのが初めてだったのかとか、色々ツッコミどころ満載です。
というか、例えば家電のCMで三菱電機やPanasonicなどが一定程度家事に参加する夫を演出して、少しでも古い価値観から脱皮しようというスタンスを見せているのとはかなり対照的だなと思いました。
アイロンかけてます。
youtu.be
「おしゃれ」に炊事や洗濯やってます。
youtu.be
いえ、別に夫でも妻でも、そのご家庭の事情に応じてできる人ができる家事をやればいいんですけど、この「Magica」のCMはそういう議論を飛び越えて、というより激しく逆戻しにして、そもここまで家事に無頓着な夫、あるいは男性ってどうよ、という鋭い問題提起をかましているのかという深読みさえ惹起しそうな勢いです。
しかし、世の中には絶望的なまでに家事をしない(あるいはできない)夫というのはいるものらしく、妻が風邪を引いて伏せっているときでさえ「ねえ、晩ご飯まだ?」とか、病院に行ってくると告げたら「じゃあオレのご飯はどうするんだ?」などと聞いてきたという、ちょっと信じられないような話を細君から聞かされました。細君の友人の話だそうです。
ちなみにうちは買い出しや炊事全般が私、掃除と洗濯が細君という分担なんですけど、後片付けは時にしんどいこともあるけど「戦略的」にやるとけっこう面白いです。料理を作っているそばから、使ったものを洗って拭いて片付け、ゴミなども処理して行き、こまめに水まわりを拭くのです。こうすると食事後に洗い物がどっさりでうんざり……という状況を極力回避することができます。
あと流水の下に食器を重ねて、水流で汚れや洗剤をある程度落としておくとスピーディとか、食器の数をできるだけ減らしてシンプルにして、取り出したり収納したりするときに余計な手間をかけないようにするとか。まあどなたもやってるでしょうから「戦略的」とまで言えないかもしれませんが。食洗機? うちのキッチンは小さすぎて、置けるスペースがありません。
私はキッチン台に何も載っていないのが好きなので、毎日毎食必ず全てのモノを片付けて「引っ越してきたときと同じ状態」にします。何もない状態から炊事が始まり、何もない状態で終わるので、これを「ひとりキッチン能舞台」と名づけて悦に入っています。