インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

人圧とダッシュおじさんについて

これはたぶん年齢のせいだと思うんですけど、ここ数年、人の多い場所に行くだけで気分が悪くなるようになりました。何というか、人の圧力みたいなものを感じるようになったのです。とりあえず「人圧」とでも呼んでおくことにします。

まず通勤時の満員電車。まあアレが快適な方など一人もいないと思いますが、物理的に押されている身体だけでなく、精神的にも耐えられません。かくいう私自身もその「満員」を構成している一人なんですから、何と傲慢な感覚かと思いますが……。いわゆる「パニック障害」のごくごく初期の症状なのかもしれません。

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https://www.irasutoya.com/2013/08/blog-post_18.html

あまりに息苦しいので、仕事場に行くときは出勤時間の一時間半から、時に二時間も前に行くようになりました。早く職場に行って、始業までの時間は自分の勉強などに使うのです。これでずいぶん「人圧」は感じなくて済むようになりましたが、驚くのは首都東京の方々の勤勉さ。早朝六時台であっても、都心に向かう電車はすでにかなりの混雑ぶりです。

最近、駅の構内や電車内で「つい、カッとなった。人生、ガラッと変わった。」という暴力行為防止ポスターをよく見かけます。

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https://www.westjr.co.jp/press/article/2018/07/page_12646.html

こうしたポスターで啓発に力を入れなければならないほど暴力行為が頻発しているディストピア東京ですが、みなさん私と同じように内心はイライラされているんでしょうね。正直、私にもときどき「カッとなりそう」な瞬間があります。故・忌野清志郎氏が歌った “Born under a bad sign” のカバー曲に出てくる「♪ いつかきっとあんたも犯罪を犯すだろう」というフレーズが頭をよぎります。危ない危ない。

東京都心の朝は、満員電車は言うに及ばず、電車を降りたあとのホームにも人がごった返しています。

特に電車のドアが開く瞬間がちょっと怖い。我先にとエスカレーターや階段へダッシュするおじさんたち、同じホームの反対側に入ってくる「当駅始発」の電車に席を確保すべく、これまたダッシュをかますおじさんたち。そうした「えべっさん西宮神社で一番福を狙って開門を待ってる状態」のおじさんたちに巻きこまれたら怪我をしそうなので、私はなるべく柱の陰に隠れて人の波が途切れるのを待つようにしています。

都心のターミナル駅、それも朝のラッシュ時であっても、よく観察すると人の波が途切れる瞬間があります。エスカレーターや階段に人が殺到して長い列ができているような状態でも、ほんの数十秒、長くても一分程度で人の波が途切れるのです。私はいくつかの駅で実際にストップウォッチで測ったので間違いありません。

それ以上長くなると次の電車がホームに入ってくるので、その人の波が途切れたタイミングで動く。こうすれば「人圧」を感じなくて済みます。そう、どんなに人でごった返しているホームであっても、人の波が引き、階段を悠々と上れるようになるまで、ほんの数十秒しかかからないのです。ちょっとスマホTwitterでも眺めていれば過ぎてしまうほどの短い時間です。

スーパーなどでも、少しでも早く自分の番が回ってきそうなレジの列を狙って右往左往しているおじさんや、フォーク並びにも関わらず少しでも早く前に進みたくてうずうずしているおじさん、あまつさえ「何をぐずぐずしているんだ! 早くしろよ!」と怒鳴っちゃってるおじさんを見かけることがありますが(みんなおじさんですね)、みなさん、もう少しゆっくり人生を歩みましょうよ。

というか、こんなことを縷々ブログに綴っている私も、そうとうメンタル的に参っているおじさんです。ちょっと南の島にでも命の洗濯をしに行ってきたいと思います。