インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

お芝居の台本書き

留学生の箱根遠足、二日目のきのうはあいにくの雨、それもかなりの土砂降りになってしまいました。いくつか観光地を巡る予定でしたが、ちょっとこの雨では難しいということで予定を大幅に切り上げて東京に戻ってきました。せっかくの遠足なのに、留学生のみなさんにとってはとても残念だったと思います。でも夕刻、東京に戻ったあとでかなりの大雨被害が出ていましたから、早めに判断したのは正解だったかもしれません。

ところで、私は移動のバスの中でずっとノートパソコンに向かっていました。留学生のための日本語劇、その台本を書いていたのです。うちの学校は秋の文化祭でいろいろな「出し物」を行うのですが、私たちの学科は日本語劇を上演しています。通訳や翻訳を学んでいる、語学レベルの高い留学生のみなさんなので、日本語劇といっても「日本昔ばなし」みたいなやさしいものではちょっと物足りない。というわけで、成語や慣用句、方言、役割語などをふんだんに盛り込んだ、容赦のない大人用の(?)日本語で台本を作ります。

ここ数年はずいぶん前に私が作った何本かの台本をもとに、マイナーチェンジを繰り返しながら取っ替え引っ替えで上演してきたのですが、ちょっとマンネリになってきた感もあるので、今年はひとりひとりの留学生の顔を思い出しながら「新作」を書きました。以前にネット上にあったシナリオを、作者の方の許可を得て大幅に改変した「世界三大料理」をめぐるコメディ、その続編という形で、昨今の世界情勢や、あとChatGPTなどのAIといった話題も盛り込んだドタバタ喜劇です。

どの料理が「世界三大料理」にふさわしいかを争うという、ちょっと風刺やカリカチュアライズが効いたブラックコメディなので、これから留学生のみなさんや先生方の意見もちょうだいして、遠足の間にできあがった草稿に、さらに手を入れたいと思っています。

このお芝居は、うまくいけば今年の秋の文化祭で上演することになると思います。その際にはまたこのブログで告知いたしますので、ご高覧賜ることができれば大変光栄に存じます。


▲タイトルは、あの有名シリーズ映画の「パクリ」感満載ですが……。