インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

“Cambly”を利用してみて

オンライン英会話の“Cambly”を利用しはじめて3週間、とりあえず最初に選んだ初心者向けのコースを終えました。このコースは挨拶や自己紹介から始まって、家族のこと、仕事のこと、好きなもの・嫌いなもの、将来のプラン、週末の過ごし方、旅行について……といったトピックを用いながら、基本的な英語の文型を学ぶものでした。

なにせ英語は中学生の頃の自分に置き忘れてきた(高校でどんな英語の授業を受けていたのかは記憶がありません)ような私ですから、これでもじゅうぶんに緊張しましたし、なかなかするすると言葉が出てこなくて苦労しました。それでも何人かの講師には「あなたにはちょっと簡単すぎるかもしれないので、別のコースに変えたほうがいい」とアドバイスされました。

たしかにこのコースでは、文法的には過去形と現在完了形の基本的なところくらいまでしか使わないので、ちょっと簡単すぎたかもしれません。それでも私にとってはそういうところももう一度おさらいしたほうがいいかなと思いました。そしてここ数回はこのCamblyの教材を使わず、「今日はこの数週間で学んだ表現を使って自己紹介をするので、そのあと質問してくれますか?」とレッスンの最初に頼んでみました。講師のみなさんは、どなたも気軽に応じてくれます。

自分で話す内容はあらかじめだいたいのところを準備しておけますが、そのあと講師から帰ってくる質問でけっこうつまづきました。例えばどうして大学の専攻とは違う分野で仕事をしているの、とか、仕事を退職したあとも東京に住み続けるつもりなの、とか。あと、留学したときの話をしたら、中国の都市について細かく聞かれたり。総じて、自分の語彙量が足りず、表現の幅が狭すぎると感じました。

それで、レッスンのあとにちょっと復習して(Camblyではレッスンがすべて録画されていて、あとから見返すことができます)、語彙と表現を増やすようにしています。ああ、こういうの、むかしむかしに中国語を学び始めたときにもやっていたような。懐かしいですし、でも「かつて通った道」なので、こうやって地道に続けていけば少しは上達していくかもしれないという希望だけはあります。


https://www.irasutoya.com/2017/04/blog-post_855.html

Camblyは、1日あたりのレッスン時間を15分、30分、60分から、1週間あたりのレッスン回数を1日、3日、5日、7日から選べるようになっています。そのうえで1ヶ月、3ヶ月、12ヶ月のどれかをサブスクリプションとして購入します(いつでもキャンセルは可能とのこと)。もちろん長い学習期間を購入すればそれだけ割安になるので、私は1日30分を週3回で12ヶ月分購入しました。新春キャンペーンみたいなのをやっていて50%オフのクーポンを利用したので、1回あたりのレッスン料は700円くらい。個人的な感覚ですけど、これはかなりリーズナブルだと思います。

しかもCamblyが巧みなのは、1週間あたりのレッスン回数が毎週月曜日にリセットされるという点です。例えば私の場合なら、1週間に30分のレッスンを3回「消費」できる(もし臨時で増やしたければその分の「追加ミニッツ」を購入することもできます)わけですが、これをサボって使わないでいると、次週の月曜日にリセットされてお金が無駄になってしまいます。というわけで、なんとしてでもスケジュールをやりくりして、レッスンを受けようという動機づけにつながるのですね。

私は毎回レッスンが終わったら、次の予定を入れてしまうようにしました。筋トレなんかもそうですけど、仕事なんかそっちのけで先に予定を入れてしまうと、うまく習慣化できるような気がします。そしてその予定に合わせて仕事も効率的に進めるのです。講師を予約しておけば、相手があることですからキャンセルしにくい(キャンセルする場合は24時間以上前の連絡が推奨されています)ですし、結局継続してレッスンを受け続けることになります。

先日もブログに書きましたが、講師のキャラクターは本当にさまざまです。これまで毎回違う講師にお願いしてきましたが、そのうち何名かはとても親切でいいなあと思ったので「お気に入り」に入れていて、もう少ししたらその「お気に入り」の講師でローテーションを組んでレッスンを続けようかなと思っています。もちろん毎回そうした講師とばかりスケジュールが合うとは限らないでしょうけど。

「お気に入り」講師のおひとりからは、「同じフレーズを何度も繰り返すような練習より、なにかテーマを決めて自分の考えを話すようにしてはどうか。“engoo”のDaily Newsを使ってみたら?」と、レッスン後にメッセージをもらいました。こうやってレッスン後にメッセージをくれる方もいれば、まったくくれない方もいます。本当にさまざまですね。


https://engoo.com/app/daily-news

さっそく“engoo”のサイトを見に行ってみましたが、これはいいですね。文章のレベル(難易度)が選べますし、単語の解説や質問や、議論のテーマなども載っていますし。こういう記事を予習しておいて、レッスンの際には講師にもアドレスを送り、“Could we talk about this article today?” などとお願いするのもいいかもしれません。ちょっと頑張ってやってみようと思っています。