東京は連日の猛暑に襲われておりまして、日傘が手放せない季節になりました。数年前に「日傘男子」デビューしてからというもの、その快適さにますます手放せなくなった日傘。以前購入したものはすぐに壊れ、修繕して使っていたものの、また壊れてしまいました。私は傘の扱い方が雑なのかしら。それで今年は「とにかく丈夫なものを!」との一念で、こちらを買いました。
正直申し上げて、けっこうお高い傘です。東京都心は地下街があちこちに伸びていて、けっこうな距離を日差しを避けて歩けるので、ちょっともったいないような気もしましたが、「一級遮光」という謳い文句にひかれて購入しました。表面はデニムふうの生地であまり目立たないですしね(まだなんとなく日傘を差すことに一抹の恥ずかしさがあるのです。くだらない虚栄心です)。
ところがこの傘、使ってみてこれまでの日傘とはまったく違うことに気づきました。使っているときの涼しさというか、「熱くならなさ」がまるで違うのです。傘に張ってある生地の裏側は真っ黒なラミネート加工になっていて、これがかなり分厚いのですが、そのおかげで完璧に日差しと熱気を遮ってくれます。さすが「一級遮光」。
こうした特別な生地を使っているために、折りたたんでもかなりかさばりますし、いわゆる「ジャンプ傘」でもないので、折りたたむたび折り山に沿って生地をていねいにたたみ、まとめる必要があります。面倒といえば面倒です。でもそのぶん大切に長く使えそう(お店では修繕もしてくれるそうです)。そしてなにより「一級遮光」の快適さを知ってしまったら、それくらいの手間は何でもないと思えるくらいなのです。
▲小宮商店さんのウェブサイトから。