インタプリタかなくぎ流

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パニーノ

パニーノ、もしくはパニーニと呼ばれるイタリアのサンドイッチがありますね。私はあれが大好きで(というかサンドイッチ全般が好きですが)、仕事先で見つけるとよく食べています。いままでで一番おいしいなと思ったのは、都内にいくつかお店があるCAFFE PASCUCCI(カフェ・パスクッチ)のそれです。

このカフェは(あくまで何度か、それもいくつか異なるお店に行っただけの印象でしかありませんが)、なぜかお店によって食べ物の味やサービスがけっこう違うような気がします。私が先日食べたのは麹町店のパニーノですが、同じ麹町店でも以前のパニーノとはちょっと違っていました。おそらく厨房を担当される方によって味が変わるんじゃないかと想像します。

麹町店のパニーノは何種類かありますが、私が好きなのはとてもオーソドックスな生ハム・ルッコラモッツァレッラチーズを挟んだものです。生ハムもルッコラもわりあい惜しみなく入っていて、とくにモッツァレッラチーズがとてもクリーミーでおいしいです。ソース系の調味料はいっさい入っておらず、具材をそのまま重ねただけという感じのシンプルさと薄味がとてもいいのです。

しかもパン(たぶん「チャバッタ」と呼ばれるたぐいのパンだと思います)の表面が舌を焼くくらいに温められていて、ひんやりした具材と絶妙に合っています。これはお店でないと食べられない種類のパニーノです。

私は以前、パニーノといえば細長い小判型で平べったくした白いパンに挟んで、ホットサンド状にストライプの焦げ目がついているものだと認識していました。でも調べてみたら別にあのタイプだけがパニーノじゃないんですね。イタリアのサンドイッチ全般がパニーノと呼ばれるらしい。ちなみに日本でパニーノはパニーニとも呼ばれますけど、イタリア語ではパニーノ(panino)が単数形で、パニーニ(panini)は複数形だそうです。