インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

漆器の必要

漆器が好きで、いくつか持っています。住んでいる部屋はあまりにも狭いので、ふだんからあまり物を増やさないようにしており、食器も必要最小限しか持たないようにしています。そういう「ミニマルライフ」という観点からすれば、他のものでも代替できる漆器はちょいと贅沢なのですが、その「ぬくもり感」はちょっと他では代えがたいと思うのです。

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大きな「こね鉢」はもう何十年も前に引っ越しのお祝いで友人にもらったものですが、いまでも寿司桶などとして大活躍しています。これは天然木の漆器ではなくてメラミン樹脂だと思いますけど、大切に使ってきたので漆も剥げておらず、ちらし寿司など作るとその朱色が華やかさを増してくれてとても楽しい気分になります。

逆に漆の剥げかかった黒い取り皿は、これも何十年か前に骨董屋さんで衝動買いしたものです。当時から漆が剥げかかっていたので激安でした。これはあまり水洗いできそうにないので、懐紙を敷いて和菓子などを載せ、楽しんでいます。

朱と黒の椀だけは、漆器の専門店に出向いて買い求めました。天然木の漆器なので少々値が張りましたが、普段づかいでどんどん食卓に載せています。漆器は扱いが大変そうな印象がありますが、こうして毎日のように使って、その都度すぐ洗い、きちんと水気を拭き取っておけば大丈夫。

何ということもないふだんの味噌汁や炊き込みご飯なども、漆器の椀によそうとそれだけでずいぶん美味しそうに見えるから不思議です。それに漆器は陶磁器とはちょっと違って、中身の熱があまり伝わってこないのも持ちやすくていいんですよね。