インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

こんなに尻尾を振っているのにね

昨日の朝刊紙を読んでいたら、アメリカのトランプ大統領による一般教書演説の記事が大きく載っていました。演説前にペロシ上院議長が差し出した握手の手をトランプ氏が無視しただの、演説後にはペロシ氏が演説原稿を破り捨てただの、どこかの国に負けるとも劣らぬ「お子ちゃま」ぶりに笑いましたが、演説要旨を読んで「日本」の「に」の字もないことに、さもありなんと思いました。

原文はどうなんだろうと思って確かめてみたら、“China”が5回も出てくるのとは対照的で、ホントに“Japan”の“J”の字もありません。まあ、文脈をすっ飛ばして数だけどうこう言っても始まらないんですけど。

www.nytimes.com

トランプ氏の一般教書演説はこれが3回目だそうですが、同じように過去のフル・トランスクリプトを確認した限りでは一度も日本に言及していません。こんだけ尻尾振って追随して、軍事面でも土地やお金を提供し、兵器や装備を爆買いしているというのに、日本もかわいそうですね。ちなみにさらに遡って前任のオバマ氏の一般教書演説でも“Japan”の文字はほとんど引っかかりませんから、ま、もともとアメリカってのは元々そんなものなんでしょうけど。

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https://www.irasutoya.com/2016/02/blog-post_49.html

折しも先日から、東京都心を通過する羽田空港への新飛行ルートの「実機飛行確認」が始まったんですけど、新宿にあるうちの学校の真上をひっきりなしに飛行機が通過して、かなりな騒音に戸惑っています。でもこれだって、もとをただせば米軍の「横田空域」が首都圏にど〜んと横たわってるがゆえの苦肉の策なんですよね。

新聞やテレビのニュースも、そこにこそ踏み込んで世論を喚起すべきなのに、やれ「すっごい威圧感!」だの「飛行機好きにはちょっと興奮」だのといった街の声を拾ってる場合じゃないです。そして政治家も。アメリカをはじめとする連合国側からの押しつけ憲法を改定して自主憲法制定とか言ってるヒマがあったら、まずこの「アメリカの第51番目の州」的な状況をどうにかするのが何よりも大事じゃないかと思います。

この「アメリカの第51番目の州」って表現、実は外国人留学生にものすごくウケるフレーズです。それだけ外から見た日本は「そういう存在」に映るんでしょうね。でも、今回の一般教書演説を読んでふと思いました。現状の日本はひょっとしたら「アメリカの第51番目の州」ですらなく、それ以下じゃないかなって。こういう存在は、なんと呼べばいいんでしょうね。