インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

ふたたびあの「薄いビニール袋」について

スーパーのレジで「袋、要りません」と告げても、肉や魚や野菜をひとつひとつ薄いビニール袋に入れてくれちゃう。アレをどうやって避ければいいか……という話を以前書いたことがあります。

qianchong.hatenablog.com

そしたら、先日職場で偶然レジ袋や「マイバッグ」の話になった時に、英国人の同僚が同じことを言っていました。「あの薄いビニール袋は何の意味があるんですか」って。彼もマイバッグを持参するそうですが、毎回あの薄いビニール袋を断るのが面倒だとのこと。「僕、『袋は要りません』と言いましたよね?」とレジ係の人に詰め寄るんだそうです。おお……私はそこまでの勇気がないですけど、彼の気持ちはよくわかります。

なんというか、エコとか「もったいない」とかそういうのは全部すっ飛ばして、ほとんど自動的にビニール袋を使っちゃうその「思考停止感」に引っかかりを覚えるんですよね。中には「袋、要りません」と告げてあるのに、自動的に(習慣的に?)何枚もレジ袋をつけてくれちゃうレジ係の方も時々います。英国人の同僚は「レジ袋などを一切つけないというのをデフォルトにして、欲しい人がその都度告げるようにすべき」と言っていました。おお……さすがのロジカルシンキング。その通りです。

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https://www.irasutoya.com/2018/11/blog-post_97.html

スーパーのレジで「袋、要りません」と言っているにもかかわらず、あの薄いビニール袋に入れてくれようとするのでその都度「それも要りません」と言うと、レジ係の方はちょっと意外という顔をします。それだけ奇妙な要求なんですね、現時点では。中には、スムーズなレジ業務を阻害されたとばかりに、あからさまに「ムッ」とした顔をされる方もいます。

まあレジ係の方にしてみれば、ただでさえクソ忙しい業務の最中なのに、そんな「意識高い系」の人の自己満足に細かくつきあっていられないよ、ってことなのかもしれませんけど。でも、だからこそ英国人の同僚の言うように、基本レジ袋は廃止にするほうが、レジ係の方もラクなんじゃないかと思います。先般フィンランドのスーパーで観察していたら、レジ袋はレジで告げると有料でつけてくれるシステムになっていました。そして薄いビニール袋は……そもそもそんなものは存在しませんでした。

この問題、日本でもけっこう以前から議論になっていますけど、いまだにはかばかしい進展が見られませんね。これは畢竟、私たち消費者の側がレジ袋について旧態依然とした考え方から抜け出せてないからなんでしょう。だからスーパー側も一歩前に踏み出せない。たかがスーパーのレジ袋ですけど、何かこう私たちの社会に蔓延する停滞感や閉塞感の一端が現れているなあという気がするのです。