インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

あの「薄いビニール袋」を何とか避けたい

通訳クラスで、フランスの留学生と話していたら、「どうして日本のお店は包装が過剰なのか」という話題になりました。そのフランス人留学生は「日本のパンも大好き」なんだそうですが、日本のパン屋さんでの、パンを一個一個袋に入れて、それをまたビニール袋に入れて……みたいなサービスが異様に映るみたいです。「フランスでも包装はするけど、薄い紙にくるくるっと巻くだけとか、中にはバゲット一本買ってそのまま持って帰る人もいます」とのことでした。

へええ。そういえば、子どもの頃に絵を習っていた先生はイタリアやフランスでの生活が長かったのですが、「長いフランスパンを買って、それをステッキがわりにして家まで返る」というジョークとも実話ともつかないような話をしてくれたことを思い出しました。「家に帰ったら、地面についていた部分をちょこっとナイフで切って捨てて、あとはそのまま食べちゃう」って。

それはさておき、留学生の観察通り日本のお店の包装は確かにちと過剰ですね。「おもてなし」といえば聞こえはいいですが、単に資源の無駄遣いのような気もします。雨の日には紙袋にビニールまでかぶせてくれるデパートなど高級店だけでなく、普通のお店でも黙っているとどんどんパッケージングが昂進していきます。

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https://www.irasutoya.com/2018/09/blog-post_781.html

行きつけのスーパーでも、肉や魚のトレーをはじめ、バラ売りの野菜や、冷蔵物の加工食品類(パック詰めされている豆腐とか練り物とか)など、ひとつひとつあの薄い半透明のビニール袋に入れてくれます。たぶん水分が漏れるとか湿り気があるとかの食品すべてにそういう対応をするというコンセプトなんでしょうけど、あれは実に「もったいない」と思います。

というわけで、レジでそういうサービスは不要である旨を伝えるんですけど、これがまた難しい。「その薄いビニール袋はいりませ……」と告げる間もなく、レジの店員さんはとにかく目にもとまらぬ速さの超絶技巧で薄いビニール袋を取り出し、次から次へとばんばか放り込んでいくのですから。

「レジ袋」なら言葉が短いですし、エコバックを掲げて見せたり、レジにある「レジ袋不要カード」を買い物かごに入れておけば事足りるんですけど、言葉としても長い「薄いビニール袋」が意外に難しい。行きつけのスーパーでは「レジ袋不要カード」を提示してもあの「薄いビニール袋サービス」はしてくれちゃいますし、しかもレジの店員さんは、その忙しい作業の中でも次々に薄いビニール袋を細長い棒状にたくし上げる加工をしており、より短い時間で食品を放り込めるよう虎視眈々と待ち構えているので、こちらも気が抜けません。

かといって「とにかく一切のビニール類は要りません!」と最初に宣言しちゃうのも、なんかこう「イデオロギッシュ」な感じがしてヤなんですよね。「じゃあ」ってんで一個一個「テープ貼りますね」攻撃されちゃうのも面倒だし。あああ、なんかこう、過剰な包装を一発で避ける妙案はないかしら。だって毎日のことですからね。

そういう意味では、最近増えてきた「セルフレジ」に期待をしています。自分の好きなように持って帰れますし。早く技術が進化して、買い物かごに入れたまま一括で値段を読み取れるようになったらいいな。そうすれば買い物かごにあらかじめエコバッグをかぶせておいて、そこに品物を入れていき、最後に一括清算(しかもキャッシュレスで)! とっても気持ちいいと思うんですけど。でもそうなると、それを実現するためのタグやなんかが大量に必要で、これはこれで資源の無駄遣いになるかな?