インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

ヘッドフォンの選択で途方に暮れる

昨年の6月に再購入したAftershokz(アフターショックス)の骨伝導ヘッドフォンが、また壊れました。前回同様、右側の音を振動で伝える部分の中でカラカラと小さな音がし始め、そのうちにビリビリ音にまで亢進し……使用開始からほぼ1年でそうなるところまで同じです。何という製品寿命の短さ。

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しかも前回の教訓として「今度は保証書と納品書をきちんと保管しておこうと思います」と書いていたのに、またまたなくしてしまいました。年末の大掃除時に捨てちゃったのかしら。自分のものぐさ加減に愛想が……というより、ひょっとしてこれはもう年をとっていよいよ「アレ」が始まってしまったのでしょうか。

加えてAmazonのレビューなど徴するに、アフターショックスはアフターサービスの質が極めて悪いようです。もう本当にこりごりなので、こういうときは天下のソニー製を購入しようと思い、しかもソニーの公式オンラインストアできちんとユーザー登録して、3年の長期保証もつけた上で最新製品のこれを買いました。

www.sony.jp

私が骨伝導ヘッドホンを使っていたのは、耳をふさがないのでほぼ一日中使えるからです。仕事柄、音声や映像をよく視聴しては教材を作っているのですが、同僚の問いかけに気づかないことがよくあり、音声を聞きながらも周囲の音も聞こえるということで愛用していました。

ソニーのこの製品は耳にはめ込むタイプですが、音の出る部分がドーナツ状になっていて外部の音も聞きやすい構造です。これはいいんじゃないかと思って、ちょっとお高かった(アフターショックスより高い)けど買いました。仕事にはなくてはならないものですから。

……しかし。

結論からいくと、失敗でした。まず私の耳の形がよくないのか、説明どおりに装着しても、付属している「フィッティングサポーター」を使ってどう調整しても、しっかりと収まりません。とにかく装着感がものすごく不安定で、とても安心して聞いていられません。

安定して装着できないせいか、音もボリュームを最大にしても以前より(骨伝導ヘッドフォンよりも!)小さくしか聞こえません。雑踏で語学の教材を聞くときなど、骨伝導ヘッドフォンでさえきちんと聞こえていたのに、ソニーのこの製品は明らかに聞き劣りがします。私の場合には基本的に声が聞こえればよく、音楽の豊かな表現力や細部の繊細さなども特に求めていないのですが、これはちょっとひどすぎます。しかも最悪なことに、Bluetooth接続が尋常ではないくらい頻繁にぶつぶつと途切れます。

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もうひとつ、これもひどいと思ったのが充電用ケースの形状です。写真ではよくわからないと思いますが、極めて開けにくい構造になっています。指が引っかかるところがなく、全体の形状も「丸っこい」ので、開けようとするたびにするする滑ってストレスが半端ではありません。これは完全に失敗作と言わざるを得ません。AppleAirPodsなどと比べてみると、そのデザイン不在ぶりは明らか。デザイン戦略で名を馳せたあのソニーがこのクオリティか……と天を仰ぎました。新製品に手を出した私が愚かでした。

さて、どうしよう。カナル型のイヤホンは耳がつかれますし、骨伝導ヘッドフォンはアフターショックス以外も試しましたが音質的に論外でしたし(アフターショックスの音質は抜群なのです。すぐに壊れさえしなければこれ一択なのに)、どでかいオーバーイヤーヘッドホンは終日つけているわけにもいかないし……いま、途方に暮れています。