インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

「ウヨい」方々について

私はブログをこの「はてなブログ」のサービスを利用して書いているのですが、「はてな」には面白いブログがたくさんあります。特に「週刊はてなブログ」で毎週発表されている「今週のはてなブログランキング」には、その週に最も多くブックマークがついた記事がずらっと並んでいて、どれも読み応えがあります。そしてみなさん、本当に文章がうまい。私のように文才の乏しい人間はただただ仰ぎ見るばかりです……。

今週のランキングでは『黒色中国BLOG』さんの「#ネトウヨが発狂しそうなことを言う 中国編」という記事を面白く読みました。現時点で295はてなユーザーのブックマークがついています。
bci.hatenablog.com
私は黒色中国氏のお考え、たとえば「男は男らしく、強く、たくましくあるべきだと思っている。身体を鍛えて、武道の1つでも身につけて、女子供を守る。仲間を守る。家庭を守る。国を守る。いざとなったら戦うぞ!」という価値観にはあまり共感できない人間ですが、それでも氏のおっしゃること、とりわけ中国人に対する観察と、そこから生まれるスタンスには「わかるなあ」という部分がたくさんあります。

黒色中国氏は「中国人はガチのリアリストである」と書かれています。いや、ホントにその通りです。私など、中国人、というか華人全体の、あの透徹したリアリズムに日々驚嘆させられ、学ばされています。そしてそんな中国人を少しも知ろうとせず、予断と偏見に満ちた言説ばかり繰り返す頭の悪い「ネトウヨ」に対して黒色中国氏は容赦ない批判を浴びせるのです。中国人と直接話したこともなく「リアルの中国に飛び込んで行こうともせず、ネットでデマや誹謗中傷ばっかりやってるネトウヨはホントにダメな人間だと思う」と。わははは。

私はもう何十年も前の学生時代から、どうして日本の右翼と呼ばれる人々はあんなに頭が悪いのかと、本当に国を愛しているならあんな奇矯な行為に出るはずないじゃないかと思ってきました。もっとも「心ある」右翼の方々からすれば、例えばコスプレして街宣車でがなっている人々など右翼ですらないと思ってらっしゃるでしょうけど。

嫌中嫌韓が嵩じて「断交だ!」などと書き散らす人々はネットにも大量に存在しますが、少しでもものを考えたことがある人なら、本当にそうなっていちばん割を食うのは自分自身だということがわかるはずです。世界はそれほど複雑で緊密に絡みつき、結びついているのですから。想像力がなさ過ぎるというか、動物的な脊髄反射がイタいというか。

まあいつの世にも学ばない・学べない人たちはいますもんね。その系譜は現代の「ネトウヨ」と呼ばれる人々の大半にもしっかり引き継がれているようです。「私自身がウヨい人間であっても、彼らが苦手で、できれば関わりたくない…相手にするのは時間の無駄、と思って避けている」とおっしゃる黒色中国氏に共感するゆえんです。

ところで余談ですけど、フィンランド語で「シャイ」とか「臆病」とか「引っ込み思案」なことを“ujo(ウヨ)”というんですよね。“Tom aivan hirvittävän ujo.(トムは人見知りが激しい)*1”。中国語も学ばず、「リアルの中国に飛び込んで行こうともせず、ネットでデマや誹謗中傷ばっかりやってる」ような「ウヨい」方々というのは、本質的にシャイで臆病者なのかもしれません。

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https://www.irasutoya.com/2019/09/blog-post_98.html

*1:ネットのフィンランド語辞書に載っていた例文です。