インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

本棚スキャン

古書の流通において面白い取り組みを次々に打ち出している、長野県は上田市のバリューブックスさん。手持ちの本の買取価格をスマホでかんたんに査定できるという「本棚スキャン」というサービスをされています。昨年から始まっていたこのサービス、遅まきながら知ったのでさっそく試してみました。

corporate.valuebooks.jp

やり方は簡単で、スマホでバリューブックスのサイトに行って、左上の「本棚スキャン」を押してカメラを起動し、本棚の写真を撮るだけ。そう、この「本棚スキャン」は背表紙だけで本を特定して、おおよその査定額を出してくれるサービスなのです。

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何度かやってみましたが、あまりたくさんの本をいっぺんにスキャンすると、読み取られなかったり全く違う本と認識されたりするみたい。上の写真でも、例えば手塚治虫の本は実際には本棚にありません。それでもこうやっておおよその査定額がわかるというのはいいですよね。私はよく古本募金をするのですが、下衆の勘繰りながら募金額を決める査定の基準がなんとなく低すぎる(安すぎる)んじゃないかなあと思っていました。そこにこのサービス。こうやってあらかじめ大体の査定額を知っておけば、そういった勘繰りも排することができますよね。

バリューブックスさんは先に、売り手が送料を負担するかわりに高く買い取ります・そのかわり査定額を先にお示しします、という「おためし査定」のサービスも始められています。古本屋さんと古本を売る人との信頼関係を保ち、双方がハッピーになるためのこうした仕組み、とてもいいと思います。

qianchong.hatenablog.com