インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

在宅勤務も楽じゃない

在宅勤務になってもう二週間あまり。それでも職場に行かないと使えない資料や機材などもあって、時差出勤をしたりしなかったりと不規則な体制で仕事をしていましたが、ついに今週から「原則出勤は禁止」となってしまいました。さらに先日の緊急事態宣言で、あと数週間は在宅勤務が続きそうです。

うちの学校はネット関係の機能全般をGoogleさんに頼っていて「G Suite」を使っています。というわけで、教材などのファイルはすべて「Google Drive」に置き、同じ研究室の職員と「Google ハングアウト」をずっとオンラインにしたまま自宅で仕事をしています。

Google ハングアウト」にはSkypeみたいに映像で通話できる機能もあるんですけど、試してみたら「やめて〜!」と言われました。私以外はすべて女性なのですが、そうか、自宅にいるときはみなさん……そうですよね。

在宅勤務をしてわかったことは色々とありました。まず、授業以外の業務はほぼ自宅でも可能であること。もちろん研究室に置いてある資料や学校の図書館などは使えませんが、通年で毎年行っている業務については今のところそれほど支障がありません。でも、新しいことをしようとするとやっぱり能率が落ちる気がします。

逆に授業は、オンラインで実現するのは難しいなと思いました。これはまあ私が担当している科目の性質もあると思います。私が担当しているのは通訳や語学の訓練がほとんどなので、一方的に講義をするわけじゃなくて双方向のやり取りが必要です。むしろこっちが話すより学生さんが多く話すような形態。

もちろんオンラインでも双方向のアクションは可能ですし、映像を使ったチャットも試してみましたけど、どうしてもタイムラグは発生し、臨場感がありません。だいたい通常の教室での通訳訓練からして、実際に話者がその場にいるわけではなく、映像や音声などを使った擬似的な訓練なんです。そのうえオンラインでさらにバーチャル感を増しちゃうんですから、まったくその世界に入り込めません。

緊急事態宣言は5月6日まで、つまりゴールデンウイーク終了まで。うちの学校もそこから通常授業を再開したいとしていますが、こればかりはどうなるか分かりませんよね。もし現在のような状況がさらに長引くとしたら……どうやって授業をしたらいいのか頭を抱えてしまいます。

とりあえず、いろいろな状況を予想しつつ、準備をしていくしかなさそうです。オンライン授業も、単にこれまで経験がないゆえの隔靴掻痒感で、慣れていけば案外うまくいくかもしれません。が……具体的にどうなるのかがわからない中で仕事をしても、なかなか捗りません。もしかしたらこうした準備がすべて無駄になるかもしれない……と思うと、人間あまりやる気がわかないものですね(こらこら)。

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https://www.irasutoya.com/2016/04/blog-post_766.html

そんなことを考えながら一日中ずっとダイニングテーブルでパソコンに向かっていると、非常に身体によろしくありません。だいたい週五で行っていたジムがいずれも休業になってしまって、運動不足なこと甚だしいのです。そして運動不足になると、精神まで荒んできます。

それが限界に近づきつつある予感がしたので、近くの公園まで走っていって、一時間ほどかなり強めの運動をしました。身体を動かすと、多少は気分がまぎれます。……で、今日は急に強めの運動をしたがゆえの筋肉痛がものすごいことになっています。