インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

フィンランド語 32 …第四不定詞(動名詞)

教科書は新しい課に入って、第四不定詞が登場しました。これは動名詞のことだそうです。動名詞といえば動詞に「~(する)こと」をつけるイメージですが、まずはこの文章。

On hauska opiskella.
勉強することは、楽しい。

三人称単数の olla 動詞である「on」を使って述べられるのは「一般的な概念として」という意味になるので、これでも「(一般的に)勉強すること」という動名詞的な言い方ができます。そして、動詞の三人称複数形(つまり~vAt の形)の「vAt」の代わりに「~minen」をつけると動名詞になります。例えばこの文章。

Opiskeleminen on hauskaa.
勉強することは、楽しい。

「opiskella」が「opiskeleminen」になって、これが第四不定詞(動名詞)というわけですね。また「hauska(楽しい)」が分格になっています。そして動名詞も文章によっては格変化をします。例えばこれ。

Minä pidän opiskelemisesta.
私は勉強することが好きです。

そうそう、「pitää(好き・好む)」という動詞は出格の目的語を要求するのでした。
フィンランド語 23 …出格stAの諸相 - インタプリタかなくぎ流
……というわけで、「opiskelemisesta」になっています。動名詞は「~nen」で終わっていますから、「nen → se」となって出格を表す「stA」をつけると。これはそんなに難しくないです。

一方でこの、動詞によって目的語に要求する格が違っているというのは、けっこう難しいです。一つ一つ覚えていくしかないのでしょうね。例えば「käydä(訪れる・行ってくる)」は訪れる場所の目的語に「~で/に」を表す内格(~ssA)や接格(~llA)を要求します。ちょっと考えると「~へ行ってくる」だから向格(~lle)や入格のような感じがするのですが。

Me käymme Suomessa ja Venäjällä.
私たちはフィンランドをロシアを訪れます。

しかも同じ国名でも「Suomiフィンランド)」は内格の「Suomessa」になる一方で、「Venäjä(ロシア)」は接格の「Venäjällä」なんですね。ややこしい。ちなみに「ロシア人」は「venäläinen」で「jä」が落ちちゃいます。こういう不規則のなのはロシア人だけだそう。邪推ですけど、昔から常にロシアの圧倒的なプレゼンスを感じてきたフィンランドならではなのかしらん。

いくつか教科書の練習問題をやってみました。

Lentäminen on vaarallista.
飛ぶこと(フライト)は危険です(恐いです)。
Minä pelkään lentämistä.
私は飛ぶのが恐いです。
Autolla ajaminen on vaarallista.
自動車を運転することは危険です。
Minä pelkään autolla ajamista.
私は自動車を運転するのが恐いです。

「ajaa autolla(自動車を運転する)」ですが、動名詞になると「autolla ajamista」と語順が入れ替わるのですね。よくわからないけど、まあ日本語の「自動車を、運転することは……」と同じ語順ですし、そういうものだと思って覚えてしまいましょう。

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Raitiovaunulla ratsastaminen on hauskaa.