インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

フィンランド語 68 …日文芬訳の練習・その5

「作文をしていると、書き手の気持ちになって考えることができるようになり、書き手の気持ちが分かると読むときにも書き手の気持ちを考えられるようになる」とフィンランド教室の先生がおっしゃっていました。なるほど、読解をただ受け身でやっているだけでなく、「自分だったらどう書くだろうか」と思いながら読解をすることが文章の理解を深めることにもつながる、ということでしょうか。

今週も作文をしましたが、けっこう直されました。今回特に痛い失敗は「主格以外が主語の時、動詞は三人称単数になる」という原則を忘れていたことです。“Minulla on 〜(私は〜を持っている)”のような所有文もそうですし、“Minun täytyy 〜(私は〜しなければならない)”のような熟語的構文もそうですけど、“minä(私)”という主語が“minulla(「私」の所格)”や“minun(「私」の属格)”が主語になっているので、動詞は“on”や“täytyy”のように三人称単数になるんですね。

今回の作文では“on +形容詞+動詞の原形”で「〜することは〜だ」になるという構文を使ったのですが、この原則を忘れていました。“Substantiiveja ja verbejä *ovat suhteellisen helppo muistaa(名詞や動詞を覚えるのは容易だ)”と書いたのですが、“substantiiveja“や“verbejä”は複数分格ですから、olla動詞は三人称単数の“on”にすべきところなのに、複数だからというので三人称複数の“ovat”にしてしまったのです。

また名詞の格が動けば、それを修飾している形容詞の格も動くというのも、注意はしていながらもうっかり見落としたりします。まあ何度も試行錯誤しながら、なじんでいくしかないですね。

毎朝通勤電車の中で単語を覚えています。スマートフォンのアプリを使って繰り返し記憶します。名詞や動詞は比較的簡単に覚えられますが、形容詞や副詞、特に抽象的な言葉がなかなか覚えられません。それに、とてもよく似ているのに違った意味の言葉も多いです。たとえば“kauha”と“kauhu”、 “nuoli”と“nuori”、 “tyhmä”と“tyhjä”など。でも日本語だって「学生」・「覚醒」・「革命」など、よく似ているのにまったく違った言葉は数多くあります。これからも覚えていこうと思います。


Minä opettelen suomen kielen sanoja aamuisin junassa, jolla menen töihin. Käytän älypuhelimen sovellusta, sitten opin monta kertaa. Substantiiveja ja verbejä on suhteellisen helppo muistaa, mutta adjektiivien ja adverbien muistaminen ei ole niin helppoa, varsinkin abstraktisten sanojen muistaminen. Lisäksi muutamien sanojen ääntämisiä ovat melkein samanlaista, mutta niiden merkitykset ovat hyvin erilaisia, esimerkiksi “kauha” ja “kauhu”, “nuoli” ja “nuori”, “tyhmä” ja “tyhjä” ym. Vaikka luulen, että japanin kielessä on myös paljon samannäköisiä sanoja, kuten “gaku-sei(opiskelija)”, “kaku-sei(herätys)”, “kaku-mei(vallankumous)” ym. Olen päättänyt muistaa niitä edelleenkin.


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