北九州市の地域情報紙『雲のうえ』の創刊号から第五号までが合本となって、ムックの形で発行されるそうです。早速Amazonで予約してきました。
私は北九州市に実家があるんですが、この『雲のうえ』は帰省するときに乗るスターフライヤーでもらった時に知りました。薄い小冊子ですが、広告は最低限に抑えてあって、シンプルで控えめなレイアウトと読ませる記事で毎号とても楽しみにしています。東京でも、青山ブックセンターのレジで配布していることがあります(なくなり次第終了らしい)。
前号のラーメン特集はたまりませんでしたなあ。こんな感じ(オフィシャルサイトの写真をMacのスクリーンショットで引用させて頂いています)。
実家があると言っても、父親が転勤族だったこともあって、私自身は北九州市に住んだことはほとんどありません。だもんで、幼なじみもいなければ土地勘もなく、この号に載っているお店はどれも未体験。帰省するたびに食べ歩くのが楽しみになりました。
先回の帰省時にも北九州や博多でラーメンを食べたんですが、豚骨ラーメン=こってりという固定観念とは違って、本場の豚骨はそれほどしつこくありませんでした。地元の老若男女が三日と空けずに食べるんだから、それほど重い食べ物ではないんでしょうね、本当は。こってりした豚骨ラーメンはむしろ東京などで定着した味なのかもしれません。
……と思っていたら、小倉のコンビニで偶然に見つけた『ラーメン発見伝』の「クラシファイド・エディション(総集篇?)」に、ラーメン評論家の石神秀幸氏のコラムが載っていて、「豚骨は全てのラーメンの基本食材で、『豚骨=ギトギトの九州ラーメン』というイメージは誤った認識」とありました。そのシンクロニシティにびっくり。
何故このような誤解が生まれたかというと、1980年代に博多を代表とする九州ラーメンが全国に広まった際、東日本では類のなかった白濁したスープのインパクトと、その材料が豚骨のみであったことが結びつき「トンコツラーメン」と呼称され「豚骨=ギトギト・九州」のイメージが植え付いてしまったのである。
『ラーメン発見伝 考えるラーメン・ヒーロー (My First Big)』78ページ
それにしても北九州や博多のラーメン、こないだ帰省したときに食べたのは一杯280円でしたし、この『雲のうえ』特集号に載っているお店のもだいたいが500円前後。九州って物価が安いんですねえ。いいねえ。