インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

字幕翻訳者の将来

  字幕翻訳の仕事をいただいている会社から「懇親会」のお誘い。他の翻訳者と情報交換をして、この会社が導入を考えている字幕ソフトの紹介をして、夕飯でも一緒にとのこと。それで出かけてきたのだが――。

  バイク便とメールでしかやり取りしたことのなかった方に初めて会ったり、七〜八名ほどの翻訳者と苦労話(というより内輪受けする愚痴?)をしあったりして、なかなか楽しかった。
  けれど、字幕ソフトの話を聞いて考え込んでしまった。
  このソフト、業界標準となりつつあるらしく、この会社でも積極的に導入してコストダウンとスピードアップを図りたいそうだ。それはいいと思うし、個人的にもこういうソフトには興味があるのだが、ハコ割りやスポッティングから、字体や割りつけの調整まで翻訳者にさせるというのはどうなのだろう。実際に使った経験がないからよく分からないが、ものすごく作業量が増えるような気がする。そのうえ納期を短縮されたら二重につらくなる。
  要するに、制作会社のダウンサイジングに翻訳者もつきあってくれということだ。字幕制作会社の作業を翻訳者が兼ねるというのが今後の流れになっていくのだろうか。でも字幕翻訳を本業にするならともかく、私は他にも仕事があるので今以上の作業は無理だろうなあ。