歯医医院へ定期健診に行って来ました。十年以上前に歯列矯正をした歯科医院です。年に一回の定期健診で毎回思うのですが、ついこのないだ検診をしたばかりのような気がします。一年が経つのがはやい、はや過ぎる。先生も「こんにちは、あれ? もう一年経った? はやいなあ」と驚いていました。先生はたぶん私と同年代だと思いますが、どんどん人生の時計の進み方がはやく感じられるようになるんですかね。
健診では「ちゃんとリテーナー(保定器)を使い続けている人はほとんど崩れないね」と言われました。そう、歯列矯正は矯正が終了した時点から身体の成長、あるいは加齢に伴って徐々に形が崩れていくものとされています(矯正開始時にちゃんと説明があります)。それを少しでも防ぐためにリテーナーをつけるのですが、たいていの人は数年でやめちゃうらしい。でも私はせっかくお金をかけて矯正したんだからもったいないと、十年以上経ったいまでも就寝時には必ずリテーナーを装着しているのです。
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一年ごとの定期健診では、合わせてPMCTも受けます。PMCTというのは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」、専門的機械歯面清掃(せんもんてききかいしめんせいそう)という聞き慣れない名称ですが、30~40分ほどかけて歯石や汚れの除去、洗浄、弗素コーティング、虫歯の検査など、歯の全面的なクリーニングを行ってもらうものです。
クリーニングのあとには歯磨きの指導もあります。今回は前歯の裏側に歯石が比較的多かったので、歯磨きの時は歯ブラシを縦にしてここから磨き始めるように言われました。また奥歯周辺の歯ぐきが加齢によって下がってきているので、歯を磨く時はなるべく歯ぐきに圧力をかけないよう優しく磨くように、そのために歯ブラシを握るのではなく、ペンを持つようにして、歯ぐきにかかる力を減らすことなどを指導されました。
こうした定期検診のおかげで虫歯とは無縁になりましたが、若い頃の不摂生でほとんど全ての奥歯には詰め物が入っています。もっと早くから歯のケアを考えておけばよかったと思います。でも少なくともこれからは、今の状態をできるだけ長く維持できたらと思っています。自分の歯で何でも食べられるというのは、健康に関する条件の中でも筆頭にあげるべき大切なポイントだと思うのです。「歯磨きのあとに口を漱がない」という驚異の「イエテボリ・テクニック」も絶賛継続中です。