この店の姉妹店が神楽坂にあって、神楽坂や飯田橋界隈は仕事でよく行くので、たまに飲みに行っている。神楽坂といえば現在放映中の『拝啓、父上様』。見慣れた風景が出てくるのが楽しくて、毎回見ている。
先週、黒木メイサ演じる「りんごの君」が、日仏学院でフランス語を学ぶ学生だったという種明かしが*1。でもって、「フランス語上達のため、月水金はフランス語しか話さない」と決めているんだそうだ。へええ、語学学習には多少なりとも必要な「芝居っ気」たっぷりではないか。
私も留学中は日本人学生とも中国語で話すというのをやっていて変わり者あつかいされたけど、黒木メイサの場合はフランス語を解さない日本人ともフランス語で話すというのだから、ううむ、こちらは正真正銘の「変人」だ。
相手が話す日本語はそのまま聞き取り、自分が話す時はフランス語……といっても相手が解さないので、日本語の筆談。まあ、ドラマならではの珍妙な設定だけれど、これからどうなっていくのかが楽しみ。
主演の二宮和也は、独特の雰囲気をたたえてはいるけれど、思ったより演技が薄っぺらい。おどおど、きょときょとする表情がいかにも作り物でワンパターンで。むしろ彼の後輩を演じる横山裕という俳優のほうが妙にリアリティがある(ジャニーズの若手なんだそう)。あと、八千草薫と高島礼子の存在感が素晴らしい。