翻訳のエージェントから「ちょっと変わった仕事なんだけど」と舞い込んだ案件。
とある食品メーカーに出向き、そのメーカーが台湾で展開している現地商品の紹介ビデオをチェックするというお仕事。要するにビデオを鑑賞して、中国語のナレーションが不自然じゃないかとか、ビデオに出てくる日本語につけられた字幕が正しいかとか、まあそんなあれこれを判断するというものだ。
事前に原稿も渡されず、いきなり見て判断しろと言ってもなかなか難しいものがある。それにどの程度まで厳しく見ればいいのかも判断に迷う。こうした作業は細かくやろうと思えばいくらでも細かくやれるし、だいたい合ってればいいというレベルならそれなりの作業に。
クライアントのご希望は後者。というわけで、担当社員のみなさんと大きな会議室の大きなスクリーンに投影された画面を見ながら、ところどころ止めて明らかにおかしい表現をいくつか指摘する程度に「ざらっ」と。二時間ほどで作業はおしまい。何だかこんな程度でお代をいただくのも悪いような気がするが。
いちおう調べ物の必要があったときのためにと、辞書やらパソコンやら大荷物を持ち込んだのだけれど、結局何も使わずに終わった。