インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

2007-01-01から1年間の記事一覧

期日前投票

期日前投票をした人が、前回の参院選に比べて五割り増しになったそうだ。 かくいう私も期日前投票をした。日曜日に仕事が入っていたからだが、投票所になっている区の出張所が家の目の前にあるので便利だからでもある。日曜日に投票するとなれば、自転車に乗…

シリアル復活

歯列矯正をしている間、食べられなかったものがいくつかある。 ブラケットを止めるゴムに色がつくからという理由で、カレーやキムチを食べない人は多い。私もほぼ二年間口にしなかった。まるで女子高生のような行動原則だ。そのくせ赤ワインは飲んでいたから…

村上春樹のなかの中国

中国語圏における村上春樹作品の受容のされ方について論じた本。昨年三月のシンポジウムで、著者の藤井省三氏が「現在『二十世紀東アジア文学史における村上春樹』という国際共同研究が進行中」とおっしゃっていたが、そのまとめの第一弾が出たということだ…

十七歲的單車

ここのところしばらく、映画を見ていない。仕事が忙しいからだけれど、なんだかとても身体によろしくない。それでVTRクラス*1の“備課”にかこつけてこのDVDを見た。もちろん職場で。 いや、よかった。“拆”という取り壊し予定マークがペンキで大書された、北京…

日中中日翻訳必携

「こってり中華の中国語をさらさらお茶漬けの日本語へ」。何ヶ月か前『中国語ジャーナル』に載っていた「中日翻訳のコツ」(だったかな)を含むノウハウ本。 「外国語のレベルは母語を上回ることはない」とか、「語学の進歩は(階段状に)段階的」とか、翻訳…

暑気払い

現在私が担任をしているクラスの学生は、北京へ短期留学に行っている。ただし仕事や体調などの理由で留学に参加できない学生も何人かいて、その人たちのために“留校班”が作られ、北京での授業とほぼ同じような内容と進度で学んでいる。 きのうはその“留校班”…

爛紙餡包子

ここ数日、講師室の中国人老師たちが例の「段ボール入り肉まん」の話題で盛り上がっている。 http://www.youtube.com/watch?v=E2QYtLle5xQ いや、確かに怖い。 以前、中国食品店で売っている冷凍の“三鮮餃子”をよく買っていたのだが、七〜八年前だったか、餡…

呼吸する音楽

『考える人』の夏号に載っている、アンナー・ビルスマへのロング・インタビューがすばらしい。ビルスマは弦楽器の弓使いを「呼吸」だと言う。アップボウ(弓先→弓元)で吸い、ダウンボウ(弓元→弓先)で吐くのだそうだ。演奏者としての呼吸もあるのだろうけ…

水電工阿賢

こんなの書くと、また怪しげなトラックバックがつくかもしれないけれど……。 バラエティ番組で、某アイドルがスタッフのセクハラめいた行動を評して「“台灣水電工阿賢”かよ!」とツッコミを入れているのだが、アイドルなのにすかさずこんなツッコミをして、イ…

二年ぶりのカレー

あれこれ迷ったけど、結局自宅から徒歩一分の、インド人がやってるカレー屋さん。食事と歯磨きの時はリテーナーをはずしていいので、思う存分咀嚼できる。 二年ぶりのカレーは本当においしかった。ここに引っ越してきてから、この店の前は指をくわえて通り過…

矯正終了

二十五ヶ月間歯に装着していたブラケットを外す日がとうとうやってきた。 取りつけと違って、取り外しはあっという間に終了。ペンチみたいなものでブラケットを壊し、歯の表面に残った接着剤を研磨して取り去るだけ。「ガチャガチャ」した外見のブラケットが…

楊徳昌(エドワード・ヤン)監督死去

小學生さんからのメールで知った。新聞記事によればここ七年ほどガンと闘っていたそうだ。 『牯嶺街少年殺人事件』、『恐怖份子』、『獨立時代』、『麻將』、『一一』などなど、どれも好きな作品だった。ありがとうございました。

世界史のなかの満洲帝国

著者のあとがきによると、東洋史の中にきちんと位置づけられた満洲帝国史研究はいまだ出ていないのだそうだ。「傀儡国家」の歴史書となれば、政治的思想的バイアスがかかってしまうのは避けられないからで、「日本の罪を告発する、罵声の飛び交うような本ば…

通訳スクール

今日は訓練の前に腹式呼吸や発声法などの簡単な紹介をした。 私自身、アナウンス訓練やボイストレーニングの専門家ではないので、以前アナウンス学校に通った時の経験と、かつて演劇訓練で学んだことを紹介するだけだ。それでも、普段の通訳訓練で、最後のデ…

英語につける字幕

番組の一部で米国籍の台湾系アイドルがインタビューに答えているのだけれど、質問も答えも全て英語。この部分は担当しなくていいのかなと思っていたら、もう一本映像が送られてきて、「逐次通訳がついているので、それを参考に字幕をつけてください」と依頼…

誰がなんと言おうと、絶対にやってみせる。

http://nike.jp/football/siteshell/#,ja,0;thenext (右下の「最新TV CMをチェック」をクリック) その心意気やよし。だがこのナイキのCMは、とても不愉快だ。自己実現のためには、公徳心など踏みにじってもよいというつもりか。

通訳スクール

中東の衛星テレビ局に関するインタビュー+論説番組の逐次通訳。 これも一週間前に大まかなアナウンスをして予習をしてきてもらった。生徒さんも様々で、「これでもか!」というほど予習してくるのでこちらがなんだか申し訳ないような気持ちになる人もいれば…

學友光年世界巡回演唱会

“歌神”こと張學友(ジャッキー・チュン)のコンサート。以前の同僚がチケットを手配してくれて、真ん中の前から十列目あたりというステージにすごく近い位置で見ることができた。ステージにこれほど近い席は初めてだ。 さすがは張學友、観客の年齢層が幅広い…

夏の夜の夢

ジョン・ケアード演出のシェイクスピア劇。 【ネタバレがあります】 バンドの生演奏やダンス、歌などを取り入れた楽しい舞台。回り舞台を使った装置は、ほどよく現代的、ほどよく古典的で分かりやすい。シェイクスピア劇は様々な方法がやり尽くされているか…

いよいよ最終段階

いよいよ最終段階。次の診察時にはブラケットが取れるそうだ。 いったんワイヤーを全てはずし、ブラケットを取った後に使う保定器(リテーナー)を作るための型取り。粘土みたいなものが歯の上に盛られ、歯列の形に彎曲した金属のカップがかぶせられて一分ほ…

字幕翻訳者の将来

字幕翻訳の仕事をいただいている会社から「懇親会」のお誘い。他の翻訳者と情報交換をして、この会社が導入を考えている字幕ソフトの紹介をして、夕飯でも一緒にとのこと。それで出かけてきたのだが――。 バイク便とメールでしかやり取りしたことのなかった方…

街場の中国論

内田樹氏の『下流志向』と『先生はえらい』を読んだので、新刊のこの中国論も読んでみた。うまく乗せられてしまったような気もするけれど、相変わらずおもしろい語り口でぐいぐい読ませる。 文革から台湾問題、環境にいたるまでいろいろと話題豊富なのだが、…

“那個”と“是嗎”

うちの学校には中国人留学生もいて、ときどき日本人学生との交流授業がある。先日も小さなグループに分かれて、中国語でお互いに自己紹介や身近な話題で会話しようということになったのだが──。 なかなか中国語が出てこず、ついつい日本語で「あの〜、その〜…

最近飲んだもの。 「自分にご褒美」というフレーズはあんまり好きじゃないのだが、忙しく働いているとなんだか気が大きくなるようで、ぽんぽんとコルクを抜いてしまう。 Hamacher Chardonnay 2001 Foxen Chardonnay 2002 Eroica Riesling 2005 Torii Mor Pin…

相変わらずの長時間勤務。むかし会社員だった頃は「机が汚いのと連日の残業は無能のあかし!」と豪語していたけど、今のこの体たらくといったらない。かろうじて机の上だけはきれいに保っているが。 でも仕方がないのだ。曜日によっては、朝九時からの授業と…

通訳スクール

中国人映画監督へのインタビュー、逐次通訳。 一週間前に大まかな内容のアナウンスをして、さらに、ちょうどこの監督の映画がレイトショー公開中だったので、時間のある人は見に行くように伝えておいた。インタビューの中身はほとんどこの映画に関する内容だ…

今日は晴れてよかった。洗濯して靴を磨いてクリーニングに出していた服を取りに行って、で、仕事。夜まで字幕。 昼ごはんは、先日見た『胡同愛歌』に出てきた“西紅柿雞蛋(トマトと卵の炒め物)”を細い冷やしうどんの上に乗せたもの。映画を見てから食べたく…

歯列矯正中にはカレーを食べないわけ

前歯を固定していた細いワイヤーを取り、再度ゴムで全体をぎゅぎゅっと絞める。先生によると、いよいよ最終段階だそうだ。次回か、その次あたりからブラケットをはずすための準備(まだ準備段階なのね……)を始めるという。ついにブラケットから解放される日…

毎日十三時間労働+土曜日も出勤という状況がつづいて疲労困憊しているので、せめて週末だけでもととあるワインバーへ向かう。一人で行ってもあまり楽しくないけれど、今日はなんかこう、栓を抜きたい気分なのよ。 週末だから店内はごった返していたけれど、…

通訳スクール

中日訳の授業三回目。台湾芸能人のインタビュー、逐次通訳。 これは実際に私が受けた仕事を再現した教材だ。音源は某所から入手したもので、日本人インタビュアーの質問、台湾芸能人の回答、それに通訳者の音声まで入っているとてもリアリティのあるもの。授…