インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

2007-01-01から1年間の記事一覧

いい講師にめぐりあえる縁

この秋から週に一度、とある学校に通い始めた。学校というよりカルチャースクールだ。あまりにもスノッブな講座なので、何を学んでいるかは伏せておくとして、とにかくすごく楽しみにして開講第一日目を迎えた。 しかし講師が話し始めて数分、声には出さない…

通訳スクール

秋学期の第一日目。生徒さん全員に、前に出て一人一分間ずつ自己紹介をしてもらう。声の通る人、通らない人、大きな声の人、小さな声の人、アイコンタクトのある人、あらぬ方向を向いたままの人(恥ずかしいから?)などいろいろ。 通訳者は主に人前で声を届…

中国の衝撃

野崎歓氏の『われわれはみな外国人である―翻訳文学という日本文学』を読んでいたら、この本が絶賛されていたのでアマゾンのマーケットプレイスで購入。論文集なので、なまなかな気持ちでは読み込めないのだが、中国革命の位置づけに関する論考が特に面白かっ…

五月天 2007”離開地球表面 JUMP”世界巡回演唱會

お台場のZepp Tokyo。初めて五月天のライブを聴いた。すごくよかった。いや、以前はライブなんて人混みにもまれるし、得てしてアルバムほどの感動は得られないし──という偏見があったのだが、やっぱり聴きに行く価値はあるんだなと素直に思いました、はい。 …

ゆうパック

日曜日に行う通訳業務の資料が今日届くはず……だったのだが、帰宅してみると郵便局の不在通知が。 あああ、またですか。 宅配ボックスがあるのに、なぜそこに入れてくれないんだろう。ウチの近所の郵便局は生ものでも壊れ物でもない普通の書類なのに、不在だ…

村上春樹にご用心

読み始めてすぐ「これはどこかで読んだことがある」と思っていたら、主に内田樹氏のブログに書かれていた文章を集めた本だった。 というわけで、村上春樹論だけれど、丸ごと一冊を書き下ろしたものではない。氏のハードディスクを「村上春樹」で検索して出て…

チャンさん家の台湾ベジごはん

当節、中国語にハマっているマンガ家といえば、小田空に小道迷子。 小田空は現在『中国語ジャーナル』に《鼓励同学报》という連載(マンガというよりコラムだが)を持っている。文体や語り口は「〜じゃん」「〜だよね」なのだけれど、行間から漂う独特の雰囲…

台本

文化祭では各クラスとも中国語劇を上演することになっている。だから文化祭というよりは演劇祭なのだが、私が担任をしているクラスのひとつは、その準備がなかなかはかどらない。あと一ヶ月ほどだというのに、まだ台本も固まっていないという。 台本の担当者…

絵心

文化祭が近づいて、学校の一階ロビーにはポスターがたくさん貼られている。クラスごとに異なるポスターを作るのでなかなかにぎやかだ。それをながめて、中国人の先生がこんなことを言う。 「みんな本当に絵がうまいね」 確かに、こういうポスターだとか、短…

小肥羊(しゃおふぇいやん)

来年の四月から北京へ赴任することが決まった友人を祝って、気の早すぎる壮行会。 行く夏を惜しんで何となく“火鍋”を食べたい気分だったので、上海出身の中国人に「どこかいいお店ない?」と教えを請うも、「僕は“火鍋”など食べませんから」とつれない。食の…

通訳スクール

今日は前期最後の日なので、進級試験。平常点も加味して、十四名いる生徒のうち四名を進級可とした。 前任の先生に倣って、「一般常識テスト」もやってみた。こんな問題。 一、次の人物の肩書き(現在の地位)を書きなさい(日本語でも中国語でも可)。 1.胡…

芸能通訳

テレビの生放送で通訳したのは初めて。足元にモニターがあるのだが、そこに映る俳優と、その後ろに陣取る私のあまりのコントラストにめまいがしそう。お願いですからスタジオの端からパナガイドか何かでウイスパリングするような方式にしてくれませんか。 本…

SST対応のVista

SSTはWindows Vistaに十分対応できていないようで、開発元・カンバス社のウェブサイトにあるFAQを見ると、こんなことが書いてある。 Q5.Windows Vista への対応について A5.SST G1自体のVista対応は完了していますが下記の点にご注意ください。 SST G1自体…

歯科医も様変わり

左右下側の臼歯に入っている金属の詰め物をセラミックのものと交換することになり、まずは金属を取り除く。この作業自体は虫歯の治療と同じだが、以前この歯に虫歯ができたときに受けた治療と違うのは、麻酔をすることだ。いまは虫歯を削る際にも麻酔をする…

『お言葉ですが……』異聞

『お言葉ですが……』は週刊文春に連載のコラムで、たまに同誌を買って読むこともあったけれど、ほとんどは後から文庫本でまとめ読みしてきた。ところが週刊文春での連載は、昨年で打ちきりとなっていたことを初めて知った。ううむ、情報が遅いなあ。 で、その…

アマルガムを白い樹脂に

すでに矯正の段階は終わって、その他の歯のメンテナンス。上の前歯二カ所にかなり古い時代に詰めたとおぼしきアマルガムが入っていて、これを白い樹脂の詰め物に交換。どういう基準だかは分からないが、これは審美的な治療とは違い虫歯の治療と同様の位置づ…

SST講習

SSTの開発元、カンバス社が無料の講習会を開いていると聞き、参加してきた。 参加者は私一人。基本的な使い方や、便利な小技などを教わって、こちらからも使ってみた上での疑問などを質問して、いろいろな問題が一挙に解決。一時間半ほどだったけれどかなり…

ここのところ、高島俊男氏の本を五冊ほど立て続けに読んでいる。『お言葉ですが……』文庫版の未読ぶん数冊と、『座右の名文―ぼくの好きな十人の文章家』にこれも文庫版が出た『漱石の夏やすみ』。 『座右の名文』は、高島氏がいちばん大好きな著作家ベストテ…

発音集中講座

中国語の発音を基礎から徹底的に学びなおすという五日間の講座、終了。 どんな言語でも発音は大切だけれど、とりわけ中国語は発音のよしあしがコミュニケーションの成否をかなり左右する言語なので、発音をなんとかしなきゃと思う方は多いらしい。クラスは満…

重なる重なる

異なる三つのクライアントから、仕事のオファー。いずれも何ヶ月間か音沙汰なしで「もうお見限りなのね」とすねていたところだ。なぜ今日一日だけで、三つも? 重なる時は重なる……と「ナントカの法則」を持ち出そうとするが、そうか、お盆前の金曜日だからか…

白戸家の人々

ソフトバンクのCM『白戸家*1の人々』シリーズ、お父さん役の白い犬に萌え。先日までの「お前にはまだ早い!」もよかったが、最近始まった「食べました」にも悶絶。 http://mb.softbank.jp/mb/special/TheWhites/cm.html#f_gallery *1:「ホワイト家」と読むら…

心に残る話しかた

『中国語ジャーナル』の九月号に、塚本慶一氏へのインタビューが掲載されている。 いつも通訳訓練に使えるような音声素材を探しているので、これは! と思ってさっそく聞いてみたのだが、ううむ、残念だけれど使えそうにない。 アルクがなぜこういうインタビ…

学生は夏休みに入ったので、校内が閑散としている。社会人向けの授業もお盆休みなので、出勤してくる先生方も少ない。というわけで仕事がはかどるはかどる。人の少ないオフィスってすてき。

部分入れ歯用ポリデント登場

リテーナーは四六時中口腔内につけているものだから、こまめに洗浄する。歯科医からもらった洗浄剤を使い切ってしまったので、マツモトキヨシで「ポリデント」を購入。特売だか何だかで、120粒入りのお徳用パックがえらく安かった。安いので、ほぼ毎日洗浄し…

SSTのプロジェクター投影

字幕制作の流れを紹介するため、SSTでの作業をプロジェクターに投影。これを実現するためにパソコンとプロジェクターをつなぎ、ソフトを起動してみると画面も字幕も出てくるのだが肝心の映像が出てこない。画面が真っ暗なままだ。 以前にもパソコンでVCDやDV…

SST

ここのところクライアントとあれこれやりとりがあって、結局字幕制作ソフトを導入した。「業界標準・一社独占」のデメリットが最大限に発揮されたような超高飛車な価格設定なのでかなり迷ったけれど、細々とでもこの仕事を続けていきたいのと、最先端のソフ…

夏期講座

昨日今日と通訳スクールに出向いて夏期講座。自宅に戻ってからは字幕翻訳。でもって明日からは本務校でも五日間連続の夏期講座。先週末は無料公開講座なるものを担当したから、ずーっと働き通し。いやいや、仕事があるというのはありがたいことで。はい。お…

好人活不長。

昼休みに職場で弁当を食べて、何気なく傍らに積んである『北京晩報』*1を手に取ってめくっていたら、池小寧さんを追悼する会の記事が出ていた。 池さんは映画やドラマのカメラマンとして『秋菊打官司』や『雍正王朝』など多くの作品に関わった人。さまざまな…

中国の不思議な資本主義

バルトークの舞踏組曲を思わせる題名のこの本、また中国脅威論+中国バッシングの時流に乗ったものかと思いきや、とてもマジメでかつ読みやすい内容だった。 著者の東一眞氏は読売新聞の特派員として北京に住んだことがあるそうで、まずはその体験や観察から…

PMTC

矯正が終了して、リテーナー生活に入った感想は、「以前より不便になった」。わはは。 ブラケットがないぶん、食事や歯磨きは爽快だが、発音は相変わらず不自然。「よろしゅくお願いしましゅ」という感じ。当然授業などはできないので、授業中はリテーナーを…