インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

年齢構成の維持・回復

転職を何度もしてきているからか、求人情報を見るのが好き。この会社に勤めていたらこんな仕事をして、月収が手取りで○○万円で……と想像するのが、何だか楽しいのだ。当面引っ越しする気もないのに、住宅情報誌の間取りを眺めては「ここに本棚を置いて……」な…

我女朋友要抓狂了。

「彼女が“抓狂”しそうだ」というのだが、“抓狂”って? どうやら閩南語からきた言葉らしい。怒りや悲しみで興奮のあまり自分を失う状態。なるほど、“狂”を“抓(zhua1)/つかむ”わけで、何となく分かる。ヒステリーにも近いか。さらには常軌を失した状態、いわば…

米原万里さん亡くなる

id:komao_imoさんのところで知る。二十五日に亡くなり、葬儀・告別式はすでに近親者で済ませたのだそうだ。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060529-00000007-yom-soci 通訳者としてだけでなく、作家・エッセイストとしても活躍されていた米原氏。時に…

減っているわけではなくて……

仕事先で、「中国語学校で入門クラスの生徒が減っている」という話をまた聞いた。ここも老舗の学校だ。 とはいえ北京五輪は間近に迫っているし、書店の中国語コーナーなどを見てもここ数年は以前と比べ物にならないくらい学習書の数が増えた(しかも入門書)…

まとめ気味に訳す

通訳スクールの訓練。同通訓練では殺意を覚えるほどの早口な発言者が登場して、スピードについて行けずほとんどお手上げ状態。それでもこの講演を実際の現場で聞きつつ、通訳者のデリバリーも聞いていたというクラスメートの一人によると、当日同通を担当し…

伝書鳩―もうひとつのIT

北京を舞台にした映画、例えば『覇王別姫(さらば我が愛)』とか『民警故事(スケッチ・オブ・Peking)』などを見ていると、街の雑踏にまぎれて時折「ひょよよよよ〜ん」とか「ぎょよよよよ〜ん」などといった感じの、少々悲しげな音が聞こえてくる。昔から…

渋谷駅はワッフルの香り

id:Tpongさん、id:suikanさんと、第何回目かの飲み会。また時間が経つのがはやかった。それに飲むピッチもはやいはやい。通訳者なのにろれつが回らなくなるなど「恥を知れ!」というところだが、そこはアルコールと歯列矯正のブラケットのせい、ということで…

いってもせんないことだが

毎週月曜日は燃えないゴミの日。たった一週間でビニールやらトレーやらフィルムやらがどっさりたまる。そのほとんどはスーパーで買ってくる食品からのゴミだ。ものすごい勢いで石油を消費している。 低生産・低消費とは程遠い都会暮らしをする私でも、これは…

メルボルン事件

麻薬密輸の罪に問われ、無実を訴えながら収監されていた最後の一人が先日帰国したという報道。見逃していた。 ずさんな通訳体制も大きな問題として指摘されているこの事件、こちらの動画にある通訳シーンは背筋が寒くなる。 追記 id:squeakerさんのところで…

衝衝句集(十三)

少量のあっという間にインプット 最近の追いかけることを通して 食べ物に招待したる追いかける 小腸に清少納言中国語 ◆しばらく放置していたら、作りためていたらしい句を連発。

結婚式

友人の、娘さんの結婚式に出た。この友人は私よりずいぶん年上だが、それにしてもその娘さんの結婚式に出席するような年齢になったわけだ、自分は。先日も書店で中学英語の参考書を物色していたら、“How old is your father? ――He is forty years old.”など…

id:toraneko285さんの情報で前から気になっていた千駄木の「毛家麺店」、友人と一緒に行ってみた。店外の巨大な毛沢東看板には度肝を抜かれれるが、料理はいたってまっとう。特に湖南料理というわけでもないみたい。白菜粉絲や水餃子(皮が手作りならいいの…

上下の歯ともすでにほぼ整列を終え、あとは全体を奥に引っ込めていくだけの段階。今日の調整では更にワイヤーを短くし、上下左右四本のゴムが加わって、「引っ込め」作業を一段と強化することに。

我喜歡吃大腸包小腸。

一瞬何かのイディオムかと見まごうが(^^)、“大腸包小腸(大腸に小腸を包む)”といっても何かの比喩や慣用句などではなく、台湾ではかなりポピュラーな食べ物。炭火焼きの屋台などで売ってる。 餅米で作ったソーセージ状の「土台」の中に焼いた腸詰めをはさん…

ビフカツ

トンカツも好きだがビフカツも大好き。オージービーフの安売りなどがあると作る。全く脂身のない赤身をコップの底で薄くのばし、小麦粉→溶き卵→パン粉と衣をつけ、フライパンで揚げる、というより焼き色をつける。少量の油で揚げるウインナ・シュニッツェル…

与勇輝 人形芸術の世界

お客さんに招待券を頂いたので、横浜まで展覧会を見に行ってきた。主に布を使って作られた高さ三十〜四十センチメートルほどの人形群。かつて彫刻家の佐藤忠良氏だったか、正確に覚えていないがこんなことを言っていた。 「この人の人形は他に比べて群を抜い…

把妹

女性を追いかけること。もっと端的に「ナンパ」。「追いかける」に“把”を使うと、“追”よりもさらに軽薄な感じがするらしい。これもたぶん台湾語の語彙から来ているのだろう。“趴趴走(あちこちをぶらぶら・うろうろする)”あたりからかな? ちなみにナンパは…

勉強会

通訳スクールの授業が終わった後、スクールの教室を借りて勉強会。講師の先生(というのも重複した表現か?)が手弁当でつきあって下さっている。読むのは通訳・翻訳理論の初歩的な概説をした中国語の文章。インターネット上に公開されているものだ。 文章に…

世は〆切

泣く子も黙る*1山本夏彦氏の辛口コラム集。 『漢文の素養 誰が日本文化をつくったのか?』に出てきた「中宮定子が『香炉峯の雪はどうでしょう』とたずねると、清少納言はすだれをかかげた」というハナシがこのコラム集にも登場して驚く。ただの偶然だろうけれ…

Canon wordtank G90 その後

キヤノンから交換品が送られてきた。その際に不具合のあった自分の電子辞書を宅配便業者に渡しておしまい。今度は不具合のあった“yi4”もきちんと表示されるようだ。暗い液晶はそのままだけれど……。

芸能通訳

台湾の某アイドル、雑誌やテレビのインタビュー取材。昨年も一度担当したことがあり、その時の資料を残してあったので、事前準備は比較的楽だった。 朝から晩まで撮影とインタビューが延々続く。アイドル氏は連日の取材で少々お疲れ気味だったが、嫌な顔一つ…

漢文の素養 誰が日本文化をつくったのか?

古代から近代までの日本の歴史を漢文や漢字という切り口で概観するのだが、これが非常におもしろい。かつて東アジアで、漢文が言語の異なる国々を結ぶ共通のプラットフォームになっていたこと、江戸時代に庶民にまであまねく漢籍の素養が広まっていたことが…

小玻璃

白先勇の『孽子*1』日本語版がようやく発売になった。あらためて読み直しているのだが、原著を読んだときには読み飛ばしていたり、気付かないでいたりした様々な言葉が分かっておもしろい。やはり自分にとって中文はどこまで行っても靄のかかった風景だなと…

これでもイギリスが好きですか?

出版界で、もはや一ジャンルを形成しているといってもいい「英国礼賛本」。この本はそうした礼賛一辺倒とは一線を画して、かの国の影の部分にも光を当てようとするもの。 著者と同姓のあの「先生」をはじめとする、紅茶・ガーデニング・豊かな暮らし・大人の…

你是龍捲風看太多啊。

少々複雑な家庭の背景から許されぬ恋に陥っている女性が、「もしバレたら殺されるわ」とつぶやく。そこに友人がツッ込むセリフ。「“龍捲風”(竜巻)の見すぎよ」……竜巻? “龍捲風”は、陳昭榮(チェン・ジャオロン)主演の有名なドラマ。オフィシャルサイトの…

恰北北

これも女の子が友人をひやかすシーン。「○○ちゃんは、あんたみたいに“恰北北”じゃないわ」というのだが……“恰北北”?。 発音は國語ふうで“qia4bei3bei3*1”だが、これはどうやら台湾語の表現らしい。“脾氣不好”とか“愛罵人”とか、要するに『猟奇的な彼女』のチ…

騷包

恋愛中の彼氏との少々色っぽい夢を見てしまった女の子。思い出して顔を赤らめているところを友人たちに見とがめられ、「熱でもあるの?」と聞かれる。友人の一人はカンが鋭くて「絶対熱があるわ、それに“騷包”の“騷”もね」とひやかす……というシーン。「熱が…