インタプリタかなくぎ流

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結婚式

  友人の、娘さんの結婚式に出た。この友人は私よりずいぶん年上だが、それにしてもその娘さんの結婚式に出席するような年齢になったわけだ、自分は。先日も書店で中学英語の参考書を物色していたら、“How old is your father? ――He is forty years old.”などという看過できない文章があってへたり込みそうになった。
  結婚式はオーソドックスなキリスト教式で、賛美歌唱ったり「アーメン」と言ったり、牧師(いや十字架が飾ってあったから神父か)の説教があったり。披露宴もオーソドックスに、ケーキカットやキャンドルサービスや、来賓の長い挨拶や生い立ちのスライドショーや、感謝の手紙朗読や両親への花束贈呈など。少々古典的に思えるくらいだけれど、何というかなあ、かえってその控えめな感じがとてもよかった。
  最近はあまり披露宴にも呼ばれないからよく分からないけれど、ひと頃よりは凝りに凝った演出が影をひそめてるのかな。昔は料理のメニューひとつとっても凝ってたじゃない? 「愛の巣ごもり」とか。