インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

911と癌患者の関係

昨日の東京新聞に「米中枢同時テロ18年」という記事が載っていました。この見出しを見てまず「あれ、以前は『同時多発テロ』という呼称が一般的だったような気がするけど、いつから変わったのかな」と思いました。

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それはともかく、あれから18年ですか。あの時は夜にテレビでフェイ・ウォン王菲)主演のドラマ『ウソコイ』の最終回を見ていて、突然「臨時ニュース」に切り替わったのでびっくりしたことを覚えています。

フェイ・ウォン氏は当時日本でちょっとした流行になっていた(今となっては「ゆめまぼろし」のようですが)C-POPのアーティストの中でもとても人気で、確かこのドラマはそんな氏の日本進出第一弾として企画されていたのでした。しかし視聴率は思ったほど上がらなかったようで、しかも最終回に放送が中断するという上記のハプニングもあって、日本での風向きはちょっと良くなかったかなという印象でした。残念ながらその後はC-POPの人気もいまひとつ盛り上がらず、個人的にはやや“滋味(中国語では、名状しがたいネガティブな感覚を時にこう表現します)”の残る思い出です。

閑話休題

この短い新聞記事を読んでいて、やや腑に落ちない点がありました。それは最後に書かれている「テロ関連のがん患者」のくだりです。この記事だけを何度読んでも、米中枢同時テロと癌患者のつながりがよくわからないのです。そこでネットで「同時多発テロ がん」と検索してみたら、たくさんの記事が見つかりました。例えば、この記事。

news.yahoo.co.jp

なるほど、テロ攻撃によって世界貿易センタービルが崩壊した際、大量に生じた粉塵の中に有害物質が含まれていて、そのため現場にいた生存者のなかで癌を発症する割合が有意に高いという研究結果が発表されたのですね。東京新聞の記事はとても読みやすくて論理的なものが多いのですが、この記事は字数の関係もあったのか、どこか舌足らずで終わってしまったようです。

ま、かくいう私も、あとから読み返してみるとどこか舌足らずな、というか独りよがりな文章を書いていることが多いです。以て自戒といたしましょう。